■節子への挽歌3853:親切を受けるのは大変です
節子
大変なことになってきました。
私が畑作業を復活させたことを知った小学校時代の友人たちが、いろんな苗や参考書を湯島に届けてくれたのです。
前回も、いろいろと持ってきたのですが、今回は大丈夫だろうと思っていたら、前回以上です。
ひとりの友人は数年前から家庭菜園をやっているのですが、フェイスブックで、私が開墾作業をやって畑ができてきたのを知って、そこに植えたらいいということで、手間暇かけずに育つものを選んで、たくさん持ってきてくれたのです。
自分の畑から抜いてもってきてくれたようで、いずれももうかなり成長しています。
なんと大きなキャリーバックとビニール袋に詰め込んできてくれました。
なぜか大きな山椒の木までありました。
前回も5種類の苗を持ってきてくれましたが、今回は放っておいても大きくなるものを選んだと言っていましたが、責任重大です。
家が近ければ、畑にまで来そうな勢いです。
もうひとりの友人は、「有機・無農薬でできる野菜づくり大事典」を持ってきてくれました。
彼女の伴侶の霜里農場主の金子美登さんの著書です。
金子美登さんは、前にも書きましたが、有機農業のパイオニアです。
その本も大判で重かった上に、酢タマネギとかレタスとか、いまが一番おいしいスナップエンドウとか、いろんな野菜まで持ってきてくれたので、帰りは昔常磐線で見かけた野菜を売りに都心に出ていた人のような感じでした。
なんとか苦労して持ち帰りましたが、植える元気がなく、明日に持ち越しましたが、これで畑作業もますますさぼれなくなってしまいました。
親切なのですが、困ったもので、もう十分だからあんまり持ってこないでよと言いましたが、こういうのは性分ですので、先行きが心配です。
しかし、いろんな知恵もさずかりました。
かゆみの原因は、ぶよで、その対策も教えてもらいました。
それと笹や刈り取った野草は捨ててはいけないと叱られました。
笹は土の上に敷くとか枝は支えにするとかいろいろと使いようがあるのです。
今日、みんなで食べたバナナの皮も、肥料にするからと言って、金子さんは持って帰りました。
この精神が、有機農家の精神なのだと教えられました。
実は今日は、湯島で新しい集まりをやろうという相談のはずだったのですが、あまりにも無知な私への入門講座にもなりました。
その上、何か私にはついていけない韓流ドラマの話や家族の話などにも広がりましたが、新しい企画もまとまりました。
霜里農場で実習した有機野菜農家の人に野菜を持ってきてもらい、「有機野菜の旬を食べる会」を定期的に開こうというものです。
できれば、そういう人たちのゆるーいネットワークが生まれればもっといいです。
節子がいたら、きっと一緒にやってくれたでしょうが、私はただ食べるだけの参加になるでしょう。
それにしても高齢女性の元気は見上げたものです。
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