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2018/05/10

■煙石さんの冤罪事件が番組で特集されました

挽歌編でも書きましたが、時評編で何回か紹介した広島で起こった煙石さんの冤罪がテレビで取り上げられました。
30分以上のしっかりした報道だったので、かなり正確に伝わったように思います。
私は、煙石さんとは面識はありませんが、友人が最初から煙石さんの無罪を確信して、私にも教えてくれていたのです。
先入観を持たずに、事実をしっかりと聞くだけで、たぶん煙石さんの無罪は最初から明らかだったように思います。
しかし、実際には2回の裁判で有罪という結果になり、最高裁でようやく無罪になりました。
日本の裁判の位置づけや役割が、よくわかる裁判事例だと思います。

日本の裁判は、国民の生活を守ることを第一義にはしていません。
そう言い切れるのは、有名な砂川裁判で、最高裁は「統治行為論」を持ちだして、政府の下部組織であることを明言したからです。
当時の状況を考えれば、やむを得なかったのかもしれませんが、砂川裁判で、日本の司法は死んでしまったように思います。
同時に、それは、日本における「正義」を方向づけました。
今日も国会で参考人として証言した柳瀬さんのような官僚を生み出してしまったこととも無縁ではありません。
最近は少し揺らいでいるようですが、「一強体制」の恐ろしさは、三権分立で社なく、行政独裁にあるように思います。

今回の番組を見てもらった人には伝わったと思いますが、日本の裁判や警察は、国民の生活を守るためにあるわけではありません。
いとも簡単に、平和な生活を壊す暴力性を持っています。
以前、厚生労働省の村木さんの事件がありました。
彼女は、その体験を活かしてくれませんでしたが、それでも裁判の問題点をいくぶんか顕在化してくれました。
司法の世界はもっと透明性と公正性を求められるべきではないかと思いますが、ある意味では、司法の世界は、権力にとっては大切な機能ですから、そう簡単には民主化はできないのでしょう。

煙石さん家族は、冤罪は晴れたとはいえ、人生を一変させてしまったでしょう。
煙石さんの人生が戻るわけでもありませんし、いまなお冤罪だということを知らない人もいるでしょう。
冤罪というよりも、一度、逮捕されたり訴追されるだけで、人の人生は脆くも崩れます。
それだけのつよい暴力性を持っている裁判制度が、司法関係者によっていかにも恣意的に運営されていることへの恐ろしさを感じます。

しかも、こういうことは、誰にも起こり得ることです。
幸いに、煙石さんには伴侶と息子さんがいました。
信頼する友人もいたでしょう。
裁判や警察という「暴力装置」から自らを守るためには、そういう、絶対に信じてくれる存在が不可欠です。
それにしても、司法から身を守ることが必要だという状況は恐ろしい気がします。

私もいつ煙石さんのような状況に追いやられるかわかりません。
その日のために明言しておきたいと思いますが、私はどんな時にも、決して嘘はつきません。
柳瀬さんや佐川さんのような人間ではないことだけを、ここに誓って明言しておきます。
もし「犯罪」を犯した場合は、その責はしっかりと受けるつもりです。
ちなみに、私は「犯罪」を犯すことよりも、嘘をつくことの方が恥ずべきことだと思っている人間です。

この番組のことは、煙石さんの友人でもある折口さんから教えてもらいました。
私も多くの人に知ってほしくてフェイスブックで紹介したら、10人を超える人たちがシェアしてくれました。
そして番組を見た感想を何人かの人が送ってきてくれました。
私の過去のブログへのアクセスも昨日は久しぶりに1000を大きく超えました。
わざわざ電話をくださった人もいます。
ささやかに煙石さんへのエールになれて、とてもうれしいです。

煙石家族の誠実な対応に敬意と感謝を捧げます。
煙石さんの行動が、間接的ではありますが、私の生活を守ってくださったことは間違いありません。

しかし、不条理の多い時代です。

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