■節子への挽歌3923:うなぎをご馳走になりました
節子
うなぎが高くなっています。
今の私には、なかなか手が届きません。
しかし、昨日、そのうなぎをご馳走になりました。
幼なじみの友人が、わざわざそのために湯島にまで来てくれ、湯島のうなぎ屋で予算上限なしでご馳走してくれたのです。
まあこれには理由があったのです。
彼から数日前に電話がありました。
久し振りにやった競馬で思いもしなかった不労所得が入ったので、普段は食べられないようなものを何でもご馳走するというのです。
お互いにあんまり先行きもないので、これまで食べたことのないようなものをと、彼は言うのですが、貧乏性の私はついつい「うなぎ」を所望してしまったのです。
彼は少しがっかりしたようで、うなぎなのか、という感じでした。
彼には以前も何回かうなぎをご馳走になっているので、どうもうなぎは彼の頭の中では、日常的なもののようです。
私が一度行ってみようと思っていた店に行きました。
彼は一番価格の高いものを勧めましたが、私の好みはまあほどほどのところのものなので、それでいいといったために、彼もそれに付き合う羽目になってしまいました。
私にはかなり高価な値段でしたが、なんだか安くついてしまったと彼はご不満のようでした。
その上、そのお店のうなぎは思ったよりもおいしくありませんでした。
江戸風のちょっと味の濃いたれでした。
彼には申し訳ないことしました。
ご馳走し甲斐がなかったかもしれません。
それでまたもう一度、ご馳走してもらおうと思います。
まあこの辺りが私の非常識のところかもしれません。
ところで、彼は競馬の配当金を受け取りに行った時に、利益の1割くらいは戻す思いでまた馬券を買ったのだそうですが、なんとそれがまた当たってしまい、結局、不労所得は増えてしまったそうです。
ちなみに彼は物欲がなく、お金にもきわめて淡泊なのです。
今時めずらしい純粋な男です。
こういう人のところに、幸運は行くのでしょう。
彼は小学校時代のクラスメイトです。
私が就職した時にも、実は彼から手づくりのお祝いをもらっています。
ある理由で、彼からもらったお祝いのことだけは鮮明に覚えています。
彼との縁も不思議な気がします。
幼なじみは、いいものです。
まあ、人にもよりますが。
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