■節子への挽歌3947:「御無事ですか?」
節子
がんばって畑をやってきました。
といっても、右手が相変わらずなので、無理はできません。
今日は、鍬で耕す作業をしました。
これがまた重労働なのです。
節子も知っているように、何しろ畑は農地ではなく山林のすそ野だったところに笹が根を張り巡らしていますので、耕す以前の問題なのです。
ちょっとやっただけで疲れてしまいます。
しかしこうした作業を経子足らずにやっていると野草も私に同情し、場所を譲ってくれるでしょう。
畑で作業していたら、道を通った老夫婦が声をかけてくれました。
先日初めてあいさつしたおふたりです。
うれしいことです。
ところで、先に書いた葬儀委員長の話につづけて、その場にいた別の人からメールが届きました。
あいかわらず暑さ全開ですが、御無事ですか?
ウウ!
そんなにみんなから心配されているのでしょうか。
「御無事ですか?」という問いかけは、「まだ死んでいませんか?」という意味でしょう。
やはりみんなに「期待」、いや、「心配」されているのでしょうか。
自分ではわかりませんが、外部から見たらもう人生も終焉を迎えているように見えるのでしょう。
もっと己を知らなければいけません。
他者のことをいろいろと気遣う前に、まずは自らを気遣わなければいけないようです。
今日も暑くなるようですが、パソコンのある部屋は南風が入ってきて、たぶん涼しいです。
まあ高齢のため温度感覚が不正確になっている可能性は高いですが。
さて、先のメールですが、「無事です」と返信するべきかどうか。
「ご無事でもあり、ご無事でもない」のが人生ですが、この場合、「御無事ではありません」と答えるのが相手への心配りになるでしょうか。
人生はやはり実に悩ましい。
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