■自分のことは自分で解決するという精神
西日本豪雨で被災した広島の友人から今朝、こんなメールをもらいました。
田舎の人達は自分のことは自分で解決するという精神で生活しているので、修復も個人で済ませ行政が遅まきに支援の手を差し伸べるころには、手遅れということが多いように思います。
テレビで盛んに報道されている地域を外れたところでも、さまざまな被害が生じているのでしょう。
テレビでは見えないところでも、たくさんの人たちが、この暑さの中でご苦労されていることを思うと、複雑な気持ちになります。
ボランティアが集まるところと集まらないところが、当然出てくるでしょう。
メールをくれた友人のところは、テレビでは一度も報道されなかったところです。
今回のような自然災害が起こった時の報道を見ていて、この数年、ちょっと気になっていることがありました。
報道に出てくる人たちに、あまり「リアリティ」を感じないのです。
見せ場になるような場面が繰り返し報道されるのも、いささか気になっています。
たくさんの人たちが被災されている状況で、こんなことを言うのは極めて不謹慎であり、噴飯ものでしょうが、ずっと気になっているのです。
たとえば今回の例でいえば、橋に木材がひっかかって、そこから川が氾濫した瞬間の映像がありましたが、それに気づいた人が逃げずに立ち止まってそれを見ていたシーンが忘れられません。
もしかしたら、もし現場にいたら、私も同じ行動を取ったかもしれません。
でも、それって、おかしくないでしょうか。
もちろん私自身の感度がおかしくなっているだけかもしれませんが、もしかしたら人間の感度が平均的にマヒしてきているのではないかと不安になるのです。
何かがおかしくなってきている。
そんな気がしていたのですが、友人のメールを見て、その理由がわかった気がします。
「自分たちのことは自分たちで解決するという精神」が薄れてきているのではないか。
このことをもう少ししっかりと考えたいと思います。
私には、とても大きな宿題です。
「コモンズの回復」という、私の最大の関心事につながっていますので。
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