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2018/08/30

■節子への挽歌4013:資産に恵まれた小作人

節子
早稲田大学オープンカレッジで話をさせてもらったことは、昨日の挽歌に書きましたが、話の最後に、現在の自分は「資産家の小作人」だと、改めての自己紹介をさせてもらいました。

韓国の法頂禅師は、「すべてを捨て去る」「無所有」という本で、物を持たないことのしあわせを提唱しています。
記憶がいささかあやふやですが、法頂さんは、所有概念から自由になれば、すべてのものが独立して存在することになり、そういう世界では、「自分の所有物の世界」と「それ以外の世界」の区別がなくなる。
したがって、すべてのものと自由に関われると書いていたような気がします。
俗な言い方をすれば、すべてのものが自分のものとも考えられる。
ですから、所有物やお金がない人ほど、資産家なのです。
人は所有の対象にはなりえませんが、であればこそ、友人知人こそが人生にとっての最大の資産ともいえます。
第1の意味では自宅のある私は不適格者ですが、第2の意味では、私は資産家だと自己認識しています。
資産である人のなかには、節子も入っています。
現世にいないとしても、節子は今なお、私の生を支える大きな支えです。

「小作人」は、言うまでもなく、私の場合、お天道様の小作人です。
今年はがんばって荒地を畑と花壇らしくしましたが、同じように、荒れてきている社会を耕す生き方をしていきたいと思っています。
今生ではちょっと無理そうですが、来世で戻ってきた時には、世界はきっと、今と違って住みやすい社会になっているでしょう。

そんな思いを含めて、「資産家の小作人」とお話したわけです。
話してみて、自分としてはちょっと気にいってしまいました。
ただ、「資産家の小作人」と言ってしまうと、誰か大金持ちに雇われた小作人と誤解されるかもしれません。
そこで、「資産に恵まれた小作人」と言い換えることにしました。
でもまだ少しすっきりしない。
もう少し考えようと思います。

昨日は終わった後、何人かの方々とレストランに行きましたが、生と死を考えている人は、みんな魅力的だなと改めて感じました。
そこには「嘘」や「打算」がないからです。

死は、やはり。人をつなげる要になると改めて確信しました。
人の関係を耕すのも、小作人の仕事です。
小作人には暇はありそうもありません。

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