■節子への挽歌3995:大きなお迎えの馬
節子
明日からお盆ですが、明日はお墓に迎えに行けないので、今日、1日早く出かけて、お墓の掃除をしてきました。
日曜のせいか、お墓もにぎわっていました。
正式には明日、娘たちが迎えに行きますが、今日は自宅の精霊棚をつくりました。
例年は、迎え火の馬と送りの牛は、お盆セットについているものを使うのですが、今年は手づくりにしました。
もちろん畑でできたキュウリとナスです。
ところがこの数日、台風や所要で畑に行けていなかったので、今朝、畑に行ったら、キュウリが巨大になっていました。
なぜか花は咲いているのですが、なかなか実がなりません。
実になっていたのは3つですが、もう一本はもっと大きい句、もう一本はいささか変形で馬にはなりません。
そのおかげで、なんと25センチのキュウリ馬になりました。
例年の数倍です。
ナスの方はちょうどいい具合です。
まあ余分なことはせずに、そのキュウリと茄子に割り箸で足をつけただけです。
しかし、大きなキュウリ馬なので、きっと駿足でしょう。
迎いは一刻も早くというので足の速い馬、帰りはできるだけ遅くというので牛が、その役割を担っていますが、今年のお盆のわが家への旅はさぞスピード感があるでしょう。
節子はきっと喜んでくれるでしょう。
節子は仏花は好みではありませんでしたので、花はいつも洋花です。
カサブランカが多いのですが、今年の花は畑の百日草です。
百日草は洋花ではないのですが、色がさまざまでにぎやかなのと、なんとなく私たちの世代だとなつかしさがあるのです。
娘からはあんまり好評ではないのですが、明日の朝、切って来ようと思います。
節子はきっと気に入るでしょう。
それにいつものようにお隣の宮川さんが、また花を持ってきてくれました。
宮川さんと節子はそう付き合いがあったわけではないと思いますが、不思議なことに、いつも節子好みの花を届けてくれます。
今年もピンク系のバラの花を中心としたアレンジメントでした。
いつもわざわざ花屋さんでつくってきてくださいます。
お礼の言いようもありません。
いつもわが家好みの明るい花なのです。
仏花は、明るくなければいけません。
たぶん当事者はみんなそう思っているのではないかと思います。
節子を見送った直後は、白い花に囲まれていて、気が沈んでしまっていたことがあったのを思い出します。
今年もお盆は明るく過ごそうと思いますが、
節子を迎える準備はできました。
畑を手伝ってほしいものですが、まあ無理ですね。
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