■節子への挽歌4000:怪談話
節子
昨夜起こった怪談話です。
もしかしたら節子のいたずらでしょうか。
挽歌を書いている時、窓の外でカナブンが騒がしく、時々、窓ガラスにぶつかっていました。
窓はあいていますが、網戸なので、中には入れないのです。
まあこういうことは慣れているので、気にせずに挽歌を書きあげて、ついでに時評編も書いてアップしました。
ところが、アップし終わった時に、突然、室内でカナブンが飛び回りだしたのです。
網戸はしっかり閉まっているので、部屋に入れるはずがありません。
不思議に思って、その正体を見分けようとしたのですが、なぜか見つけようとしたら、そのカナブンがいなくなってしまったのです。
正確に言えば、カナブンの飛び回る音と気配だけで、実物は見ていないのです。
ちょうど部屋の外の廊下を誰かが歩く気配を感じました。
娘だろうと思って、声をかけましたが、返事がありません。
出てみるとだれもいません。
娘は部屋にいて、出てこなかったと言います。
カナブンは相変わらず姿を見せません。
キツネにだまされた感じです。
もしかしたらと思い、窓の外をのぞきました。
なんと網戸の外側に、カナブンがとまっているのです。
ますます不思議な気分になりました。
もしかしたら、節子のいたずらかも知れないと思いました。
お盆の最中、せっかくの帰宅にもかかわらず、あまり相手をしなかったのをすねているのかもしれません。
まあ節子は、そういう人ではなかったのですが、彼岸での暮らしで、性格が悪くなったのでしょうか。
そんなはずはありません。
だとしたら、私の幻覚。
そろそろ私の頭も狂いだしたのかもしれません。
困ったものだと思っていたら、その後、階下に降りてあがってきた娘が、カナブンは階段の踊り場にいるというのです。
まあもう寝ていたので、見には行きませんでしたが、今朝起きて見に行ったら、もうそこにはいませんでした。
部屋の窓の外のカナブンももちろんもういません。
まあそれだけの話なのですが、お盆の最後の日にはうってつけの話でした。
今朝はすがすがしい朝です。
空も風も、もう秋になっています。
畑に行く予定だったのですが、朝からちょっとまた視界異常で、休むことにしました。
血圧はかなり改善されてきているのですが、やはり脳外科に行くのがいいかもしれません。
さわやかな空を見ながら、ちょっと憂鬱な朝です。
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