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2018/08/03

■節子への挽歌3979:若者への信頼

節子
2か月ほどブラジルに出張していた若い友人が相談があると言って湯島に来ました。
暑い日でしたが、そのために湯島に出かけました。
本題に入る前に日本人のブラジル移民の話になりました。
もう今から40年ほど前ですが、私もブラジルを訪問したことがあります。
先日の挽歌で書いた懸賞論文に入選したおかげです。
移民の多くは、棄民と言われるくらいひどい状況だったようですが、一部の人は成功しまたした。
私たちが訪問した人のところでは、牛一頭を丸焼きにしてもてなしてくれましたが、私にはそういうのはまったく興味がないため、あまり印象は残っていません。
しかし、その一方で、苦しい生活をしている人たちの姿が印象的でした。

彼から、ブラジルには、今なお武者小路実篤の「新しき村」のようなコミュニティが残っていることを教えてもらいました。
今回、彼はそこにも行ってきたようです。
私も、少し調べてみようと思います。

話しているうちに、彼は2冊の最近の本をとりだしました。
これを読んでいろいろと考えが変わったというのです。
勧められたからには読まないわけにはいきません。
読んでみるつもりですが、話していて、情報ギャップにいささかの戸惑いがありました。
まあ半世紀ほどの歳の差があるのは仕方がないのですが、マスコミの世界にいて、問題意識の旺盛な若者にして、こうであれば、企業で働いている人たちとの情報ギャップはもっと大きいでしょう。
私の言葉が通じないのは仕方がありません。
すでに住んでいる情報環境が違うのです。

しかし、問題意識やビジョンは、話していて非常に重なっていることを感じました。
ちょっとだけ話した私の問題意識や考えにとても共感してくれました。
湯島に来た時とはちょっと考えも変わったようです。
それが実にうれしく、彼の活動に少しでも役立ちたいと思いました。

彼が高校生の時に出合ったのですが、私たち世代のライフスタイルとは全く違います。
育った社会環境や情報環境もまったくちがいます。
でも思いは通じ合える。

先日3日間で32人の人と個別面談して、人はやはり信じられると確信を新たにしましたが、今日は別の意味で、人を信じられる気がした1日になりました。

彼がいい番組をつくってくれることを楽しみにしたいと思います。

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