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2018/08/29

■節子への挽歌4012:オフィスオープンサロン

節子
早稲田大学オープンカレッジで中下さんがやっている「『人生の最期』を考える」という講座に招待されました。
中下さんから、何を話してもいいと言われたので、「わたしの物語」を話させてもらいました。
副題を「人間の生と死を考えるための話題提供」とさせてもらい、できるだけ間接的に、生と死につながる話題を入れました。
ただあまりに間接的だったので、うまくつながらなかったかもしれません。

物語を語るために、これまでの人生を前もって少しレビューしてみました。
これまでやったことのないことを一つだけやりました。
それは、会社を辞めて、節子と一緒にやったオフィス開きの1週間のサロンの写真を思い出して、アルバムに残っている写真を見たことです。
1週間に100人を超える人たちが来てくれました。
写真を撮っていない人もいますが、8割くらいの方は写真に残っています。
いつかオフィスの壁に貼りだそうと思っていましたが、なぜかやっていません。
もしやっていたら、湯島の雰囲気もまた変わっていたでしょう。

写真を見ても、思い出せない人がだいぶいます。
これはいささかショックでした。
顔と名前を思い出せないような「粗雑な付き合い」は、節子から注意されていましたので、顔と名前は忘れないようにしてきているのです。
たしかに、一度会った人であれば、記憶にしっかりと残さなければ失礼です。
そう思っていますが、思い出せない人が多いのです。

なつかしい人にも久しぶりに会いました。
もう亡くなった方もいます。
付き合いが途絶えた人もいます。
前世の友人の顔もあれば、いまもサロンの常連の30年前の顔もある。
つくづく時の流れを感じます。
写真の片隅に、大きなブーゲンビリアなどの植物も写っています。
いろんな人が大きな花を贈ってくれました。
テーブルの上にはいろんな飲み物もあります。
まだバブルの気配が残っていた時代でもありました。
あの1週間のオープンサロンは、私たちの人生を大きく変えました。
そのことを改めて思い出したのです。

ところで、講座ですが、いろんな人が参加してくれました。
浅間山荘事件の時に鉄砲の弾が飛び交う中で事件解決に取り組んだ機動隊の方、定年後にがんの手術をした方、奥様を亡くされた方、弟さんを10台で看取った方、それぞれに「生と死」を考える事件を体験していることが伝わってきました。
終わった後、何人かの方々とレストランに行きました。

いろんな人に会えて、また元気をもらいました。
私自身の考えも、いろんな人との出会いのおかげで、ここにきてまた変わりだしているような気がします。
中下さんに感謝しなければいけません。

私は過去を振り返るのが苦手なのですが、
時には過去を振り返るのもいいかもしれません。
あの1週間のオープンサロンに、もしかしたら今の生き方の原点があったのかもしれません。
節子には苦労をさせたのだろうと思いますが、節子もまた、人生を変えるきっかけになった1週間だったと思います。

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