■節子への挽歌4007:ソクラテスの気分
節子
昨日は柴崎さんと3時間話しあいました。
節子が知っているころの柴崎さんとあまり変わっていませんが、ますます社会からは離脱してきています。
一時はかなり心配させられる状況でしたが、昨日はだいぶタフになっていた気がします。
マルクス、フーコー、ブルドュー、ラカン、イリイチ、アルチュセール、ポランニー、フレイル…と次々と話題になりますので、ついていくのが大変です。
その一方で、国つ神や地母神、さらにはシンギュラリティと遺伝子工学、そして最後は例にスタップ細胞。
3時間があっという間でした。
彼のような知性がどうして活かされないのか。
その一方で、内容のない知が世間でちやほやされる現状にはいささか辟易しています。
アテネ時代のソクラテスの気分がわかります。
毒杯を飲んだことにはあまり共感できませんが。
その後、ドラッカーと音楽と酒を楽しむカフェが湯島でありました。
ドラッカーをテーマに経営コンサルティングに取り組んでいる村瀬さんが提案してきた集まりで、彼の主催です。
ドラッカーも酒も好きではない私が参加するのはどうしたものかと思ったりしましたが、村瀬さんの主催で場所も湯島となれば出ないわけにはいきません。
私は隅っこで話を聞きながら、酒がダメなのでコーヒーでも飲んでいようと思っていたのですが、
なぜか最初に村瀬さんが私にふってきたので、なにやら長い自己紹介をしてしまいました。
ついでにドラッカーへの批判もちょっとしてしまいました。
いつもながら場を読まない困った話です。
その後、参加者の自己紹介がありましたが、私が知っていたのは2人だけで、ほかの方は全員初対面。
いろんな立場の、しかもかなり明確な問題意識を持った人たちが多く、それぞれの話が魅力的だったので、その後の話にもついつい参加してしまいました。
私の関心領域につながるところで活動している人も多く、いささか余計な発言をしてしまったのが、いつもながら反省点です。
節子がいたらたしなめられたでしょう。
ほとんどの人が湯島は初めてでしたが、どうもこうしたサロンも初めてだったようです。
私にとっては極めて日常なのですが、どうも社会にはこういう「無駄な場」は少ないようです。
山浦さんが評価してくれているのが少しわかってきました。
サロンはつづけていこうと思います。
ソクラテスのように、死刑になることはないでしょう。
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