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2018/08/16

■お金を払ってボランティアをする

山口県周防大島町の山中で行方不明になっていた2歳の子供が、捜索のボランティアに来ていた大分県日出町の尾畠春夫さんによって、発見されました。
尾畠春夫さんの話を聞いていて、実にさわやかなものを感じました。
尾畠さんのこれまでの生き方やボランティアの捉え方は、これからいろんなところで採りあげられるでしょうが、「ボランティア」という言葉を使う人は、ぜひ尾畠さんの生き方を学んでほしいと思います。
尾畠さんの仕事は、いわゆる「恩送り」。
金銭的な面でいえば、尾畠さんは「お金を払って」ボランティアしているのです。
無償とか有償とか、そんな話とは次元が違います。

先日読んだ「ティール組織」という本に、こんな文章がありました。

「(これからは)お金を払ってボランティアをするケースもあり得る。人々が時間外にさまざまな多くの部署や組織で活躍するようになると、組織の境界も曖昧になる。」

とても共感できる表現です。
私は、30年前に会社を辞めた時に、仕事の概念を「対価を得ること」ではなく「費用がかかること」と捉え直しました。
その代わりに、仕事は自分で価値を見いだせるものに限ろうと考えました。
実際には、必ずしも厳守できませんでしたが、基本的な姿勢だけはそれを目指してきました。
私が考える「働き方改革」とは、そういうものです。

もちろん、仕事をしたおかげで、お金をもらったことは多いです。
その場合は、もちろん素直にいただきました。
また自分にお金がない時には、お金を出してくれる人を探しました。
ですから30年も、この生き方ができているわけです。
しかし、仕事の対価は、金銭ではないという考えは大事にしています。

対価のための仕事よりも、自発的に取り組む仕事の方が、価値を生み出すことが多く、関係者にとってはいい結果を生みだすような気もします。
もちろん仕事をする者にとっても、それは働く喜びにつながります。
価値が生まれれば、その享受者からは、喜びのお礼の一部として、お金も払いたくなるでしょう。
そういう関係が育っていけば、経済の質が変わっていくでしょう。
社会も変わるでしょう。

尾畠さんの生き方から学ぶことはたくさんあります。
これからでも遅くないので、私もまた少し生き方を見直そうと思います。
尾畠さんに感謝します。

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