■節子への挽歌4015:びわ湖長浜KANNON HOUSE
節子
昨日、上野の不忍池の近くにある、びわ湖長浜KANNON HOUSEに立ち寄りました。
http://www.nagahama-kannon-house.jp/
半年ほど前に、ユカが行ってきて、教えてもらっていたのです。
長浜にあるたくさんの観音様を順番にお呼びして展示しているのだそうです。
昨日は竹生島の宝厳寺の聖観音像が展示されていました。
竹生島には行ったことがないので、このほとけに会うのは初めてです。
とても端正な、やさしいほとけです。
左手に持っている蓮の花が、私にはロウソクに見えて、とても違和感がありましたが。
12世紀の作だそうです。
節子の生家は長浜市の真中に位置する高月町ですが、そこには井上靖が絶賛した渡岸寺の11面観音がいます。
節子に会う前から、私もこの仏のことは知っていましたが、直接会ったのは節子に会ってからです。
最初に会った時はまだお寺は地域で守られていて、近くの人にお願いして戸をあけてもらい、仏と会いました。
いまは有名になりすぎて、仏というよりも「仏像」になってしまっていますので、あまり行く気もいません。
高月は「かんのんの里」と言っているほど、たくさんの観音が住民たちと一緒に暮らしています。
いまは長浜市と合併しましたが、以前はまさに「観音の里」にふさわしい雰囲気でした。
昨日、びわ湖長浜KANNON HOUSEで観た宝厳寺の聖観音も、ちょっとさびしそうでした。
やはりほとけは、住民とともにありたいのでしょう。
たぶん竹生島であったら、まったく違った表情を見せてくれるでしょう。
そんな気がしました。
節子が一緒だったら、どう思ったでしょうか。
いつかまた高月の観音の里をめぐりたいと、ふと思いました。
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