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2018/09/30

■前の記事の補足です

岡和田晃さんの「反ヘイト・反新自由主義の批評精神」(寿郎社)を先週読み終えました。
久し振りに読書で苦闘しました。
苦闘したのは、なにしろこの本でとりあげられている作品のほとんどを私が読んでいないからです。
しかし、苦闘した甲斐は十分にありました。
本書は、「批評の無力が叫ばれて久しい。だが、本当にそうであろうか? 否、と大声で言いたい」というメッセージから始まりますが、批評や評論のパワーを見直しました。
岡和田さんのメッセージも、十分ではないと思いますが、それなりに受けとめられました。

衝撃的なことも知りました。
私が「アイヌ民族問題」に関心を持ったきっかけは、新谷行さんの「アイヌ民族抵抗史」(1972年)でした。
実は昨年も、この本を書庫から探し出してきて、読み直したところなのですが、本書によれば、新谷さんは、志半ばに斃れ、葬儀費用もなく密葬されたそうで、今では新谷さんの遺族とさえ連絡がとれなくなっているそうです。

本当は、この本の紹介をすべきなのですが、残念ながら、私には紹介する能力が欠けています。
そこで、この本を読むきっかけになった、岡和田さんの3年前の書籍を紹介させてもらうことにしました。
それは、「アイヌ民族否定論に抗する」(河出書房新社)です。
岡和田さんの評論のパワーを感じた本です。
この本は読みやすいですし、しかも面白い。
多くの人に読んでほしい本です。
アイヌの問題が、私たちの生き方や社会のあり方のおかしさを気づかせてくれる、そんな本です。
多くの人たちに読んでほしくて、私のホームページやブログなどで紹介させてもらうことにしました。
読んでもらえるとうれしいです。
http://cws.c.ooco.jp/books.htm#180930
それでフェイスブックでも紹介させてもらうことにしました。

肝心の「反ヘイト・反新自由主義の批評精神」ですが、まだ十分に消化できずにますが、批評精神の大切さや、そうした活動にしっかりと取り組んでいる人がたくさんいることを知りました。
文芸評論のイメージも変わりました。
この本も、また紹介させてもらおうと思っています。

岡和田さんに湯島でサロンをしてほしいと思っていましたが、よほどの覚悟がないとお願いできないなとちょっと気が弱くなっています。


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