■緊急サロン「ヤマトンチュが触れた沖縄の基地問題」報告
沖縄県の知事選挙が9月30日に行われます。
日本のこれからに大きな影響を与える選挙ですが、「本土」にはその動きはあまり伝わってきません。
そこで、最近、沖縄に2回も行って、選挙戦も身近に体験してきた瓜生さんに、現地報告もかねて、お話をお聞きしました。
せっかくの機会だったので、多くの人に聞いてほしかったのですが、当日集まったのは4人でした。
それを持って、沖縄の選挙への関心の低さの現れだと思いたくはありませんが、ちょっと残念な気がしました。
瓜生さんは、部屋に来るなり、臨場感を出そうとするように、沖縄で配られているチラシやポスターをホワイトボードに貼りだし、机の上には現地の新聞を並べました。
琉球新報などの現地の新聞の一面見出しと首都圏の全国紙の見出しは全く違います。
そうした情報環境に毎日さらされていると、それだけも意識は大きく変わってきます。
最近は新聞をとっていない人も多いですが、同じことはテレビでも言えるでしょう。
私たちが暮らしている社会の情報環境は大きな意味を持っています。
ですから、現地の情報環境を知ることもとても大切です。
瓜生さんは、これまでの沖縄の経緯を年表にしてきてくれましたが、それを踏まえて、沖縄といっても、北部・中部・南部、あるいは世代によっても、それぞれに意識が違うこと、基地問題と経済問題が二元的に対立しているわけではないこと、などを話してくれました。
話し合いでは、沖縄の「精神性」が一つの話題になりました。
それが、これからの日本、さらには世界にとって、大きな価値を持っているのではないか、ということです。
しかし、その「精神性」あるいは「沖縄の文化」も、次第に失われだしていること、世代によってもかなりの違いがあることなどが話題になりました。
ところで、瓜生さんは湯島に来る電車の中で、今回の沖縄の知事選に立候補している玉城デニーさんの演説をユーチューブで見たそうですが、涙が出てしまったと言って、涙顔でやってきました。
その映像は15分ほどですが、みなさんにもぜひ見てほしいです。
そこで、玉城さんは、沖縄の人たちのためだけではなく、ヤマトンチュウのためにも、がんばりたいと語りかけています。
玉城さんの視野は沖縄にとどまっているわけではありません。
日本を、そして世界を、そして未来を見ている。
私も演説を聞いて、そう思いました。
にもかかわらず、ヤマトンチュウの多くは、沖縄の動きを「沖縄問題」として捉えているような気がしてなりません。
そんな話をしながら、瓜生さんに、どうして沖縄に入れ込んでいるのかと質問しました。
瓜生さんは、そこが「自己決定権」を考える格好の場だからと即答されました。
とても共感しました。
私も、「自己決定権」を取り戻す生き方をしたいと思います。
いろいろと考えさせられることの多いサロンでした。
まもなくユーチューブも公開できると思いますが、まずは玉城デニーさんのスピーチ映像を見てもらえるとうれしいです。
https://www.facebook.com/miyagi.yoshihiro1/videos/2232306577058781/?hc_ref=ARQm27MYP1Cd_y0GeimKNpVXZ84Z-hlre-tM28N_1W1KjqBRbft3eYhClp29yis7u_Q&fref=nf
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コメント
沖縄県民です。沖縄の知事選を取り上げてくれてありがとうございます。
この選挙は本当に沖縄の運命も日本の運命も左右する選挙だと思います。政府を挙げて選挙応援し、傀儡政権を沖縄県に作ろうと躍起になっています。菅官房長官も小泉進次郎氏もこの選挙期間中に3回も来沖しています。
しかし、絶対に負けるわけにはいきません。私は一県民で特に政治活動をしたことはありませんが、今回だけはデニーのために何かしたくてチラシのポスティングを行いました。私のような個人がこの選挙の陰にたくさんいるのが今回の特徴だと思います。
翁長知事の逝去は本当に残念でたまりません。今でも時折泣けてきます。知事の告別式にも参加させていただきました。何の面識もないのですが行かずにはいられませんでした。こんな知事が他にいるでしょうか。そんな翁長さんが後継者だといったデニーです。翁長知事には先見の明があったんだと改めて思いました。デニーは明るく楽しくそして誠実です。言葉に魂がこもっています。そして翁長さんよりは一世代若い明るいパワーで県民を引き付けています。全国の皆さんに注目してほしいです。
投稿: ミヤギ | 2018/09/27 16:44