■節子への挽歌4019:節子の寝顔
節子
夜、また目場覚めてしまいました。
最近習慣になっているんですが、寝室のテレビをかけてしまいました。
寝室のテレビは、普段は全く見ないのですが、ねむれない時についかけてしまう習慣ができてしまいました。
といっても、画面をみるわけではないのです。
それになぜかアンテナと接続してもうまく映らず、逆にアンテナを外したら、地上波の一部だけが映ることがわかり、いまはアンテナ無しになっています。
これも不思議なのですが、そんなわけで子ながら「音」を聞いているわけです。
音があるとなぜかまた眠れるのです。
そして夢の中に、その音が入り込んでくることもあります。
私は基本的に独りでいることが苦手なのですが、特に独り寝は苦手です。
今日は、4時前に目が覚めてテレビを入れてしまいました。
北海道で大きな地震が発生していました。
いつものように画面も見ずに音を聞いていましたが、いつの間にかまた眠ってしまいました。
夢で、ある会社の人たちが相談に来るような夢でした。
5人の人がやってきましたが、なぜか私に会いたいと頼んだ人がいませんでした。
どうしたのかと訊いたら、地震が起きたのでその関係で来られなくなったと聞かされました。
夢のなかにもテレビの音声がはいいてくるのです。
夢の世界は、実に面白い。
節子は、に私の気配が感じられるほうが眠りやすいといっていました。
闘病中の話です。
ですから、彼女が眠っている隣りで、本を読んでいたりしていました。
節子はとても寝つきのいい人でしたから、すぐに眠りに落ちていました。
だから私は節子の寝顔は飽きるほど見ています。
時についついちょっかいをかけたくなって起こしてしまうこともありましたが、私もまた隣に節子が寝ているときのほうが、寝つきやすかったです。
安心した笑顔はうつっていくものなのでしょう。
しかし、その笑顔の隣で眠りにつくことはもうありません。
北海道の地震の被害が報道されだしています。
失われる人命が出ないことを祈るばかりです。
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