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2018/10/15

■企業サロン「企業の〈インターナルコミュニケーション〉を考える」報告

〈インターナルコミュニケーション〉をテーマにした企業サロンは15人参加のにぎやかなサロンになりました。
最初に、清水正道さん(CCI研究所代表・日本広報学会前理事長)から、これから発表しようとしている「インターナルコミュニケーション経営(IC経営)」の紹介をしてもらい、つづいて大企業と中小企業、それぞれについて数社の事例発表をしてもらいました。
パワーポイントを使用しての体系的なお話を要約するのは難しいので、近いうちに当日のサロンの映像記録を公開するようにします。
また当日清水さんが使用したパワーポイントですが、10月28日に開催される日本広報学会シンポジウムで報告発表後、関心のある人にはデータを提供して下さるそうです。
ご希望の方は、CCI研究所代表・清水正道さん宛に、ご自分のメールアドレスを連絡すると、29日以降に清水さんからデータを送って下さるとのことです。
メールアドレスは、tactico@nifty.com です。
したがって清水さんのお話はそれをぜひご覧ください。

話し合いはまたいつものようにいろいろと広がりました。
清水さんは「インナーコミュニケーション」と「インターナルコミュニケーション」の違いも含めて、最初に注意すべき2点を指摘しました。
まずそもそも「インナー」とは「内面」というような「自分自身とのコミュニケーション」という意味がありますので、違う概念であること。
そして、インターナルという場合、インとアウターの境界(バウンダリー)をどこに置くかが重要な問題であることです。
特に、インターナルコミュニケーションを考える時の視野をどこまで包摂していくかは、コミュニケーションにとっての本質的な問題です。
参加者の椎原さんは、最近は「コミュニケーション」ではなく「リレーション」の視点から考えるようにしていると話されました。
私自身は、さらに一歩進んで、そこから新しい価値が生まれるという意味で「コラボレーション」の視点を大事にするべきだと考えています。

IC活動あるいはIC経営を進めることで、どういう価値あるいは目的が達成されるのかという質問も出ました。
いうまでもなく組織のパフォーマンスが上がるということでしょうが、そのパフォーマンスの捉え方がいま大きな岐路にあるように思います。
そういう意味では、コミュニケーションの問題は実は組織論の問題になって行くはずです。
ティール組織や企業規模の問題にも少し話が広がりました。

組織で働く人の話も出ました。
そもそも組織のメンバーが、最近は主体的に思考し主体的に動くということができにくくなっているのではないかという話にもなりました。
私自身はそこにこそ現在の企業のコミュニケーション問題の本質があるように思います。
自分で考えて主体的に行動する人どうしで行われるコミュニケーションか、それとも指示に従って動くだけの情報伝達型のコミュニケーションかによっては、その意味も方法も全く違ってきます。
同じ「コミュニケーション」という言葉を使いながら、それは全く違うもののように思えます。
言い換えれば「機械的コミュニケーション」か「人間的コミュニケーション」かと言ってもいいでしょう。
ここまで来ると、経営そのものの話になってきて、その流れで、組織論やモチベーション論、さらにはCSRの話も出ました。

大企業と中小企業の事例が紹介されましたが、参加者からは規模によってIC経営のスタイルは違ってくるのではないかという指摘もありました。
しかし、仮にそうだとすれば、用語を変える必要があるでしょう。

コミュニケーション問題は長年の組織活動に於ける重要課題です。
一番問題なのは、「コミュニケーション」をどう捉えるかということではないかと思いますが、IC経営の提案が、そうした視点をぜひ出してほしいと期待しています。

今回のサロンでも話題になったいくつかの企業の事例を題材にして、具体的なサロンをまた企画したいと思っています。

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