■節子への挽歌4052:またパピルスが来ました
節子
すぎの農園に行って、梨の王秋を買ってきました。
待っている間に庭の端を見たら、あんまり見たこともない、しかし何となく見覚えもある花が咲いていました。
これはなんですかと訊きましたが、どうも花の類いは奥さんの担当らしく、奥さん不在のため杉野さんには答はもらえませんでした。
それで何となくわが家にも咲かせたくなって、少し分けてくれませんかと頼んでしまいました。
息子さんが大きなシャベルを持ってきて、袋に入れてくれました。
なんだか節子が乗り移ったような気がしました。
節子は、どこかの庭に気に入った花があると厚かましくも、もらってきたものです。
前にも書きましたが、一度は、自動車で湯河原を走っている時に見事な庭を見つけて、庭を見せてもらいたいと頼んで庭を案内してもらいました。
その挙句に花をもらってきました。
数年、わが家の玄関で咲いていましたが、節子がいなくなってから、うっかりして枯らせてしまいました。
そんな節子の生き方が、私にも乗り移ってしまったようです。
その花のとなりに、立派なパピルスが育っていました。
杉野さんがこのパピルスは強いので放っておいて育つ、もっていきますか、と言ってくれました。
ねがったりもない話で、少し株分けをしてもらいました。
パピルスは私も大好きなのですが、これまでも何回かチャレンジしたのですが、うまく育てられませんでした。
今回はがんばって育てようと思います。
杉野さんたちの暮らしぶりを見ると、本当に幸せそうです。
節子もたぶん、あんな暮らし方をしたかったのではないかと思います。
杉野さんのところにうかがうと、いつもそんな気がします。
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