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2018/10/10

■節子への挽歌4049:善い人は神さまはきちんと助けてくれる

節子
また挽歌をさぼってしまっています。
人生はなかなかうまくいきません。
すっきりしない日が続いています。
もちろんうれしい話もあります。

一昨日、何とはなしに湯島に相談に来た人がいます。
ちょっと遠いところに住んでいるので、東京に出てくるたびに時間調整しているのですが、なかなか合わず、ようやく会えたのです。
彼女はいつも何か食べ物や飲み物を持ってきます。
それも必ず3人分です。
そして私と2人でそれを食べて、余った一つを置いていくのです。
彼女は経済的には私よりも厳しい状況にあり、しかも11月中にいま住んでいる家を退去しなければいけないほど追いつめられているはずですが、まったくめげていません。
ですから持ってくるものもお金がない時は食べかけのチョコレートだったりします。
でもいつも何か持ってくるのです。
いまお金があれば、ポンと彼女に提供したいところですが、節子が残したお金は全部なくなってしまいましたので、そういうわけにもいきません。
ですから何の役にも立てず、せいぜいが雑談相手になれるくらいです。
でもまあ雑談しながら頭を整理するお手伝いはできるかもしれません。

彼女にとっての選択肢は、今3つです。
しかしいずれもよほどの幸運がなければ11月には間に合いません。
でもまあ、彼女はめげる様子もなく、帰っていきました。
しかも、何かお手伝いすることがあればやりますとさえ言いながら。
私が言ったのではなく、彼女が言ったのです。
念のため。
もちろん彼女は手伝ったからと言って、対価などは全く考えていない人です。
彼女もまた、私と同じでお天道様に守られているのです。

ところがです。
私と会って帰宅した夜から、事態がどんどんいい方向に動き出したのだそうです。
思ってもいなかったことです。
2人で話して、理想的な選択肢だと合意した方向に、まわりが動き出したのです。
その動きは翌日も続いて、なにやら11月以降ホームレスになるどころか、彼女のビジョン通りに動き出しそうあのです。
善い人は神さまはきちんと助けてくれるのです。

彼女はいいとして、私もきちんとお天道様に従って、それなりに「善い生」を過ごしているつもりですが、あんまりいいことが最近ありません。
それどころか、小さなことではありますが、心にひっかかることが周りで頻発していて、憂鬱なことが多いのです。
でもまあ彼女のことを知って、もうじき私にも光がまわってくるだろうと思いながら、今日は溜まっていた宿題をこなし始めました。

だんだん勢いがついてきたところに、電話がかかってきました。
昨日から何回も電話してもかからなかった人からです。
それもちょっと気が萎えていることだったのですが、電話に出た途端に、一方的に思いもかけない言葉が飛び込んできました。
それも、なにやら怒っているのです。
よく聞くとどうも「八つ当たり」なのです。
かなり興奮していて、私までもが理由もなく怒られてしまいました。
その人は、この2か月ほど、私どころではない「不運」に見舞われていたのです。
私と同世代の人ですが、多分八つ当たりする人がいなかったのでしょう。
せっかく調子が出そうだったのに、八つ当たりを受けて、ちょっと気が抜けてしまいました。
私が抱えている宿題の内の4つが、その人に直接間接に関わっていることだからです。
昔の私なら、「はい、さようなら」となったかもしれませんが、最近の私は成長したので、最後に「八つ当たりしたくなったらいつでも受けますよ」といいました。
もちろん皮肉などではありません。
素直にそう思っているからです。
怒りのやり場のない人の八つ当たりは誰かが受けないといけません。

人生はうまくいかないものです。
だからこそ、人生は豊かなのですが。
でも疲れます。
最近は毎日栄養ドリンク剤を飲んでいますが、一向に疲れが抜けません。
困ったものです。

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