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2018/11/21

■お金が人間をどんどんと劣化させている

日産を立て直したと言われるゴーンさんが逮捕されました。
それに関しては、何の感想も持ってはいないのですが、これに関して日頃から気になっていることを書きたくなりました。

ゴーンさんは名経営者とか日産を立て直したとか、よく言われます。
日産では2万人の従業員を解雇したにもかかわらず、日産の売上規模は大きくは変わらず、それで会社はV字回復したと言われています。
たしかに会社の業績で評価すれば、立て直したと言ってもいいでしょう。
しかし会社とは何なのか。
2万人の解雇された従業員の視点に立った時、「会社が立て直された」と言えるのかどうか。

そもそも会社とは何なのか。
会社にとって従業員は単なる手段なのか。
従業員を解雇して会社業績を上げることは、「会社の立て直し」と言えるのか。
私には、それは「経営」とはとても思えないのです。

もう一つ気になるのは、高額な報酬です。
海外のグローバル企業の経営者の報酬に比べたらそんなに高額ではないといわれています。
たしかにそうでしょう。
しかし、そもそもグローバル企業の経営者の報酬が高額すぎるのです。
自らの会社の従業員の給料に比べて比較にならないほどの高額の報酬を得ていることになんの疑問ももたない経営者は、はたして経営者と言えるのか。
私には、そうした人たちは「経営者」とはとても思えないのです。
略奪者でしかない。

まだまだ気になることはあるのですが、まあそういうことを少しでも考える人が出てきてほしいです。
せめて「経営者」とか「経営」の捉え方を見直してほしいです。

お金が人間をどんどんと劣化させている。
そんな気がしてなりません。

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