■節子への挽歌4065:みかんが熟しました
節子
今日はまた一段と寒いです。
裸足の生活も今日が最後になりそうです。
節子が植えていたみかんが熟しています。
節子は庭に果実のなる木を植えるのをなぜか好みませんでした。
私の好みとは全く反対です。
その例外がみかんです。
今でも覚えていますが、茨城の花屋さんに遠出をした時に、そこで小さなみかんの木を買いました。
なぜそんなお店に行ったのか私には思い出せませんが、節子は時々、知らないお店に行くのが好きでした。
多分誰かから話を聞いたのでしょう。
それで私も一緒に行ったのですが、農地のはずれにある小さなお店でした。
いろいろとめずらしい花の苗を買った気がしますが、最後になぜかそこに会ったみかんの木も買ったようです。
節子が再発する直前だったと思いますが、節子がその木でなったみかんを食べたかどうかも記憶がありません。
お供えしたことはありますが。
しかし、このみかんを見ると節子を思い出します。
昨日は孫が来ていたので、一番大きなみかんをとってプレゼントしました。
たぶんあまり甘くはないでしょう。
こたつに入って、夫婦でみかんを食べながら語り合う。
そういう暮らしが私の理想の老人生活でしたが、体験することはかなわなくなってしまいました。
独りの冬は、ただ寒いだけです。
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