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2018/11/01

■「ある世捨て人の物語」

昨夜、図書館から借りてきた「ある世捨て人の物語」(マイケル・フィンケル著)を寝る前に読みだしてしまいました。
寝る前にちょっとだけ、と思っていたのですが、面白くてやめられずに、結局、全部読んでしまいました。
おかげで今朝は寝坊してしまいました。

この本は、誰にも知られず森で27年間暮らした男の話です。
主人公は、クリストファー・ナイト。
20歳のときから27年間、ほぼだれとも会わず、アメリカのメイン州の森にひとりきりで暮らしていたのです。
2013年4月に、本人の意に反して、「発見」され、話題になりました。
これほど長く一人で暮らしていた「隠者」は、著者の知る限りないそうです。

森の生活と言えば、思い出すのは『ウォールデン』(邦訳「森の生活」)を書いたソローです。
この本は、私も2回ほど読みましたが、「森の生活」とはあんまり言えないような気がしていました。
27年間、森で過ごしたナイトは、ソローは「本物の隠者」ではないと言ったそうですが、たしかにそうでしょう。
そんなことは些末な話ですが、この本はとても面白かったです。
「世捨て」とは、こういうことなんだろうととても納得できました。
そして、私にはできないなと改めて思いました。
私のことを、仙人とか世捨て人という友人もいますが、この本を読んだら、私がいかにそれとは真逆な人間かがわかるでしょう。
しかし、ナイトや著者のマイケルの気持が、ちょっとだけわかるような気がするのは、まだ少し救いがあるかもしれません。

とても面白いくだりがあります。

「ナイトはどうやら、自分のことを数少ないまっとうな人間のひとりだと思っていたふしがある。なぜ、金銭と引き換えにオフィスの狭いブースで一日何時間もコンピューターに向かって人生の盛りを過ごすのは容認されて、森のなかのテントでゆったり過ごすのはおかしいと思われるのか、彼には理由がよくわからない。木々を観察するのは怠惰で、それらを切り倒すのは仕事熱心だと言われる。ナイトは生活を営むために何をしていたのか。彼はひたすら生活していたのだ。」

私が思っていることと同じです。
私も、そういう生活をし、そういう仕事を目指しています。

もう一つとても気にいったことが書かれていました。
古代ギリシアの哲学者ソクラテスも隠者の志向がありますが、ソクラテスはどこでも裸足で歩き、このうえなく租末な食事しかとらなかったそうです。
この2つは、まだ私にはできていませんが、いま、そこに向けての途上です。
寒くなりましたが、まだ靴下や靴を履かずに頑張っています。

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