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2018/12/09

■「坊言」サロンの予告です

年が明けたら「坊言」サロンを開きます。
年末年始にお寺に行ったら、そこの掲示板に面白い言葉がないか探してみてください。

昨年出版された本ですが、「きみはそのままでいいんじゃないか」(西坂和行 電波社 1200円)を読ませてもらいました。
筆者は湯島のサロンにも時々参加する西坂和行さんです。
この本のことは以前もお聞きしていました。
西坂さんは、あることがきっかけで、お寺にある掲示板に掲げられている「言葉」に関心を持ち出したそうです。
意識してお寺の掲示板を読むと、そこには実にさまざまなメッセージが書かれていることに改めて気がついたそうです。
そうした言葉は、必ずしもそのお寺の住職のオリジナルではないのですが、その言葉を選んだ視点にはそのお寺の住職の思いが込められています。
そこで西坂さんは、そうしたメッセージに「坊言」と命名しました。
お坊さんから社会に向けてのお説教メッセージです。
なかには、意味がよくわからないものもあったようで、そういう時には西坂さんはお寺に飛び込んで、ご住職に話を聞くようになったようです。

そうした「坊言」がたくさん集まりました。
それで、印象的なものを選んで、そこに西坂さんの感想を書き込んでまとめたのが本書です。
タイトルは「きみはそのままでいいんじゃないか」。
これは、西坂さんがたくさんの「坊言」から得た「悟りの言葉」かもしれません。
いや、「悟れなかった悟り」の言葉というべきかもしれませんが、まあそれはそれとして、本書に紹介されている100の「坊言」は、それぞれに実に示唆に富むものです。
そして、西坂さんの解説も、とても面白いです。
ちなみに、書名になった言葉は、秋田市にある西善寺に掲示されていた坊言だそうです。

本書の帯に「悩みの9割はこれで解決!」とありますが、それはちょっと保証しかねますが、本書を読むと、「悩みもまた人生を豊かにしてくれるかもしれない」ということに気づけるかもしれません。
そうすれば、悩みなど解決する必要はないと開き直れるかもしれません。
なにしろ「きみはそのままでいいんじゃないか」なのですから。

こんな紹介だと本書の面白さが伝わらないといけないので、実際の坊言をいくつか紹介しましょう。
「×も45度回せば+になる」
「ハードルは高ければ高いほど、くぐりやすくなる」
「できないのですか、やらないのですか」
「親のいうことを聞かぬ子も、親のまねは必ずする。
「人生が行き詰まるのではない、自分の思いが行き詰まるのだ」
「「政治家が悪い、官僚が悪い、評論家が悪い」と云いながら、それにテレビワイドショーを喜んで観ているお前はもっと悪い!!」
「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲がありいくらあっても満足しないことです」
「にぎり拳では握手は出来ない」

どうでしょうか。
ちょっと興味を持っていただけたでしょうか。
しかし本書の面白さは、こうした坊言を西坂さんがどう受け止めたかです。
どう面白いのか、それは本書を読んでもらうしかありません。
人生に悩んでいる方も、悩みに気づいていない幸せな方も、気が向いたら是非お読みください。
珈琲2杯のお金と珈琲2回飲む時間で、たぶん読めるでしょう。
とても読みやすく、人によっては人生にとってのかけがえのない示唆がもらえるかもしれません。もっとも、人によっては単なる暇つぶしで終わるかもしれませんが、それは保証の限りではありません。

この本を材料に、近いうちに湯島で、「坊言サロン」を開こうと思います。
参加者に、近くのお寺で、気になる「坊言」を見つけてきてもらい、みんなで「坊言」品評会もやれればと思っています。
年末年始に寺社を回られたら、是非掲示板を見てください。

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