■節子への挽歌4096:奇妙な1週間
節子
かなりしつこい風邪と一緒でした。
しつこいというか、とても奇妙な状況に置かれていたともいえます。
一言で言えば、脳の動きがどうも奇妙な感じだったのです。
いささか大げさに感じますが、脳の動きがつかまえどころがないような状況でした。
この間、いくつかのことをまとめる必要があったのですが、そのまとめのイメージが私の脳のどこかに浮かんでいるのです。
とても魅力的なイメージが脳の中に生まれてくるのです。
ところがそれが今ひとつ完成していない。
それを実際にまとめようとすると、そのイメージがどんどん遠のいていくのです。
熱のせいではないのです。
風邪でしたが熱はない。
それで結局、頭に浮かんでいた「解決の構図」は現実化できませんでした。
しかも悪いことに、その「幻の解決図」からなかなか自由になれないのです。
そんな「名答」などあるはずもないのに。
そんな「ないものを追いかえる状況」に陥っていたのです。
いささか荒っぽく言えば、現実と夢想の世界の間をさまよっていたような1週間でした。
もちろん時間的にはそうした「さまよい」の時間はわずかで、それと並行して、サロンもありましたし、畑作業もやりました。
寝ていたわけではなく、いろんな活動もしていました。
しかしどこかすっきりせずに、思考力はありませんでした。
本を読む気力もなければ、テレビを見る気も起きない。
実に怠惰な、あるいは無為な1週間を過ごしてしまいました。
まあこういうこともあるでしょう。
この状況をほぼ抜けたのは3日ほど前です。
3日ほど前から3日続けてよく眠りました。
毎日10時間近く寝ていました。
だからといって、すっきりしたわけでもなく、体調が良くなったわけでもありません。
相変わらず頭はうまく作動していません。
昨日はサロンのまとめをするのに苦労しました。
まとめている自分の脳とは別のところに、もっとうまいまとめのイメージが見えているような気がするのです。
それがどうしても自分のまとめの邪魔をしている。
武田さんが電話してきました。
あまりにいろんなことを受け入れるので、脳がパンクするのではないかと。
この2週間の奇妙な体験は、その警告なのかもしれません。
挽歌をまた書き出します。
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