■節子への挽歌4108:父の33回忌
節子
今日は、同居していた父の命日です。
寒い日でした。
私にとっては、初めての葬儀でしたが、たぶん一番頑張ってくれたのは節子でした。
節子は私の両親を看取り、葬儀も中心になって仕切ってくれました。
私は、当時まだ会社に勤めていました。
ちょうど会社を辞める直前でしたが、仕事が大好きで、家のことはほぼすべて節子に任せていました。
節子は、そうしたことに関して、私に何か言ったことは一切ありませんでした。
私の両親との関係も、私よりもよかったかもしれません。
ですから、私が嫁としゅうととの間に入って苦労することなど一度もありませんでした。
だからと言って私が逃げていたわけではありません。
何か問題が起これば、私はその事実に関して、自分の意見ははっきりというタイプでした。
ただ今にして思えば、いささか節子寄りに考えていたかもしれません。
両親には、もう少し寄り添えばよかったと反省しますが、まあその分、節子が寄り添っていたから、少しは許してもらえるでしょう。
父の葬儀は自宅でやりました。
寒い日なのに、外で受け付けをやりました。
会社に勤めていた関係で、職場の若い社員が手伝いに来てくれましたが、葬儀で私は何をやったかは全く記憶にありません。
日本の家族システムでは、女性の負担が大変だと言われます。
たしかにそうでしょう。
節子も、私が考えている以上に大変だったはずです。
しかし、一言も愚痴をこぼしたり、私に何かを手伝えなどと言ったことはりません。
そして、両親を失った時、私が人生を変えずにすんだのも、節子のおかげです。
今日は、父と一緒に、節子に感謝しながら過ごそうと思います。
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