■節子への挽歌4109:「私たち抜きに私たちのことを決めないで」
節子
人の気分はちょっとしたことで大きく変わるものです。
最近の私の気分は、どうも乱高下という感じでしょうか。
ちょっとしたことで滅入ったり、元気が出たり、相変わらずその繰り返しが続いています。
もう2か月くらいになるでしょうか。
我ながらなぜそういう状況に陥っているのか理解できませんが、困ったものです。
先日、アルツハイマー病の人の書いた本を読みました。
時評編に紹介していますが、「認知症になっても大丈夫!」という本です。
昨年、その本の編集協力をした島村さんからもらっていたのですが、その時には「認知症」という文字に影響されてざっと読んだだけでした。
その後、いろいろとあって、読み直しました。
これは「認知症」の本ではなく、誰もが快適に暮らせる社会への呼びかけの本だと気づきました。
ひとつの文章が心に残りました。
「私たち抜きに私たちのことを決めないで」。
スコットランドの認知症になった人たちのグループのスローガンのようです。
この言葉で、この2日間、「青い芝の会」や「津久井やまゆり園事件」などいろんなことを考えていました。
今も毎日のように、信じがたい事件がテレビで報道されています。
しかし、こうした事件に関して、私たちは「当事者」にきちんと耳を傾けているだろうか。
考えているうちに、私自身の問題にたどり着きました。
私は、節子の声にきちんと耳を傾けていただろうか。
人生は「後悔の連続」です。
私は、後悔をしないことを信条にしてきたつもりなのですが。
今日もとても寒いです。
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