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2019/02/05

■節子への挽歌4102:久しぶりの公開フォーラムの開催

節子
また3日間ほど時間破産的でした。
一昨日は霞が関の議員会館で認知症予防ゲームの体験フォーラムを開催しました。
10数年前に、京都で活動していたNPO認知症予防ネットの高林さんに、東日本でのゲーム普及を約束したのです。
何とか今回で約束を果たせたでしょう。
今回は100人の輪でゲームをすることを目指しましたが、結果的には80人の輪になりました。
しかし、併せてゲーム解説のDVDも制作しますので、まあ「良し」としてもらいましょう。

もっとも今回は、私よりも実行委員に手を挙げてくれた人たちが頑張りました。
私はむしろお荷物だったかもしれません。
そのお詫びに、公開フォーラムでは進行役を務めさせてもらいました。

節子はよく知っていますが、私はイベントそのものよりも、それを実行する準備活動に価値を認めています。
あるいは、イベントで出会った縁を大事にしています。
一緒に何かを仕上げることで、相互に信頼関係が深まり、思いを共有できるからです。
同時に、そこから新しい物語が生まれてくることも少なくありません。
今回も何か新しい動きが出てくるといいのですが。

今回の実行委員は、ほとんどが女性でした。
しかも、内容も進め方も、私よりもみんなのほうが詳しいのです。
そもそも私は、認知症予防ゲームにはあんまり興味がないのです。

それにしても女性のエネルギーはすごいです。
男性とは全く異質なものを感じます。
私にはなかなかついていけません。
節子がいたころは、そういう私の考えや行動を質してくれる機会をもらえました。
しかしいまはそれがない。
ストレスのはけ口もない。
だからますますストレスを感じます。

ちなみに今回の主役は私よりも一回り年上の高林さんという女性です。
長年、認知症予防ゲームの普及に取り組んできました。
その高林さんに、このゲームの普及を約束したのです。
別に仕事で頼まれたわけではありません。
彼女も私財を投入して活動しています。
しかし、「ボランティア」でやっているなどとは決して言いません。
そこに共感したのです。
「ボランティア」という言葉を使う人は、決してボランティアではありません。
私とは別の世界にいる人です。

高林さんの思いの強さは感動的です。
時に少し違和感を持つこともないわけではありませんが、お互い、人間ですから仕方がないでしょう。

節子がいたら、私の立ち位置も変わったかもしれません。
しかし今回の公開フォーラムで、認知症予防ゲームの普及プロジェクトは、私の中では、一応、完了です。
それに私は決して「認知症」にはなりませんから(「認知症」という概念を認めていません)、このゲームからは解放されると思います。

Jikkoui

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