■節子への挽歌4112:人は死んだ後も人に出会える
節子
折戸えとなさんという方の書いた、「贈与と共生の経済倫理学」をよみました。
その紹介は時評編に書きましたが、驚くほど私の生きるビジョンに重なっています。
著者は、残念ながら昨年亡くなりました。
友人からその話は聞いていました。
しかし彼女が残した本の内容に関しては、あまり聞いていませんでした。
たまたま、その本の舞台にもなっている霜里農場の女主人が私の小学校時代の同級生です。
先日、そこに関連するサロンを開いたときに、その本の著者の伴侶が参加してくれました。
彼は、もし妻がいたら、この湯島サロンの常連になっただろうと話してくれました。
私が、その本を読んだのはそれから1週間ほどしてからです。
実は書名があまりにも「流行的」なので読む気が起きていなかったのです。
ところが、時評編にも書きましたが、読み出したら一気に読んでしまうほど面白く示唆に富むものでした。
そのことをフェイスブックに書いたら、折戸えとなさんの伴侶から写真が届きました。
えとなさんの写真が2枚。
「失礼ながら、えとなの写真をお送りいたします」と書かれていました。
それだけの話なのですが、私には痛いほど、その気持ちがわかります。
人は死んだ後も人に出会える。
そのことを改めて確信しました。
昨日、その本の書評をフェイスブックにアップしました。
折戸さん(伴侶)からコメントが届きました。
「えとなも佐藤さんに読んでいただいて喜んでいると思います!」
死者とも人は付き合えるのです。
私にとっての死のイメージがどんどん変わってきています。
| 固定リンク
「妻への挽歌18」カテゴリの記事
- ■第1回リンカーンクラブ研究会報告(2021.09.06)
- ■節子への挽歌4500:東尋坊からのお餅(2019.12.28)
- ■節子への挽歌4499:歯医者さんと節子(2019.12.27)
- ■節子への挽歌4498:年末のお接待(2019.12.26)
- ■節子への挽歌4496:年末の相談つづき(2019.12.24)
コメント