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2019/02/18

■不適切の流行

最近、「不適切」という言葉をよく耳にします。
「不適切動画」「不適切指導」「不適切処理」……。
しかも、その不適切動画なるものがテレビでも盛んに流されます。
流す必要などないでしょうが、テレビ関係者もまた「不適切動画」を広める活動に熱心です。
「不適切動画をスマホやユーチューブで流すのが「不適切」なのであれば、公共性がより高いテレビで流すのは、もっと「不適切」だと私は思います。
いまや公共メディアこそが「不適切」な存在ではないかと思いたくなります。

そもそも飲食店やコンビニなどで働いている人が、なぜ「不適切映像」を流すのか。
そこにこそ私は関心があります。
何も好き好んで、自らの解雇のリスクのある行動を行っているわけではないでしょう。
その背景には、そういう行動をしたくなってしまうような、「不適切環境」があるのではないかと思います。
当該企業のことだけではありません。
社会そのもののことを言っています。

言うまでもなく、「不適切」なのは「動画」ではなく「行為」です。
そうした「不適切」な行為を従業員が行ってしまうような環境をこそ正さなくてはいけません。

「不適切な指導」を行う親や先生も同じ捉えた方が必要です。
なぜ「不適切な指導」や「不適切なしつけ」が行われるのか。
問題をもっと大きな視野でとらえない限り、事態は変わっていかないように思います。

それ以上に問題なのは、世間の風潮そのものが「不適切さ」への感度を鈍らせていることです。
それを象徴し、それを促進しているのが、私たちが選んだ政治家たちです。
政治家の不適切な行動こそ、もっと問題にしなければいけません。
その「不適切度」を考えれば、テレビで報道されている「不適切動画」などは、私にはあまり気にはなりません。
むしろ「不適切な社会」や「不適切な生き方」への警告のようにも感じます。

政治や行政の世界から「不適切動画」がでてこないことにも疑問を感じています。
飲食店やコンビニよりは、働く環境がいいのでしょうか。
あるいは、人間的な感性が弱まってしまっているのでしょうか。

もちろん私は、「不適切動画」や「不適切指導」を肯定しているわけではありません。
私の投稿は、読み違えられることも多いので、念のために。

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