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2019/04/16

■節子への挽歌4186:現世への引き戻し

節子

人生はなかなかうまくいきません。
そろそろ第4期に移行しようという思いは、もろくも崩れてしまいました。

先日から、ある「編集者」が私を現世に引き戻す具体的なプロジェクトを提案してきています。
節子も知っている半田さんが、その人を湯島に連れてきたのです。
そもそもそのプロジェクトは、その編集者と半田さんとの出会いが起点になっているようです。
しかし第4期へと気が向いていた私は、協力する程度に考えていました。
しかし、その「編集者」は何回も湯島にやってきて、説得されてしまいました。
そこで半田さんも含めて3人でミーティングをすることにしました。

ところが、そこに半田さんが学生を連れてきました。
半田さんは、宇宙人のような大学教授ですが、なぜか自分の大学の学生だけではなく、別の大学の学生もいます。
半田さん自身もまたなにか新しい試みを考えているようです。

学生たちは、私のことを少し聞かされていたようです。
会えてうれしいといわれたので、間に合ってよかったですね、と応じました。
真意が伝わらなかったようなので、そろそろ逝こうと思っていたことを伝えました。
伝わったでしょうか。

学生の一人は「身体論」に、もう一人は「国際関係論」に関心があるそうです。
その話を発展させたかったのですが、なにしろ今回は、編集者の強い思いのプロジェクトがテーマの話し合いです。
話しているうちにだんだんと私の役割が大きくなっている感じがして、最初はそもそも価値観が違うのでと逃げ腰だったのですが、若者が2人いるということもあって、私の決心が揺らいでしまいました。
気が付いたら、現世に引き戻されてしまっていました。
困ったものです。

そういえば、今日の午前中も、全く別の人から全く別の現世プロジェクトを誘いかけられました。
それもなぜかうっかりと賛成してしまいました。

正直に言えば、お2人とはたぶんかなり私の考えは別でしょう。
言葉では一致しても、その根底にある考えは違うのです。
そのためむしろ相手に迷惑をかけることになるかもしれないので、いずれも最初は距離を置きたかったのですが、今日という日はなぜか私の気分が現世志向だったのです。
まあ、それも意味があることなのでしょう。

そんなわけで、2つの新しいプロジェクトに取り組むことになりました。
旅立ちは、やはりもう少し延ばすことになりました。
お2人とも、収入につなげるといってくれていますので、湯島も維持できるようになるかもしれません。
しかしいつもこういう誘いで収入があったことはないのですが。
ただし今回は、少なくとも、元気と楽しさはもらえそうです。

 

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