■節子への挽歌4203:コーラと食生活
節子
今日は寝坊してしまいました。
目が覚めたら7時半。少し寝不足が続いていたのでしょう。
先日のサロンで、私がコーラを飲んでいることが話題になりました。
消費者活動を長らくしてきたという初対面の女性からは「歯が溶けませんか」と質問されました。
それで、「歯医者さんからも得られるほど歯は丈夫です」と、また余計なひと言を言ってしまいました。
私は今なお「消費者運動」などといって言っている女性たちにはどうしても共感できません。
それに「コーラ」がよくないとか無農薬の有機野菜でなければいけないとかいう教条主義者(友人にも多いのですが)にはまったく共感できません。
私もかつては消費者問題にかなり関心を持っていました。
1970年代にアメリカでラルフ・ネーダーが起こしたコンシューマリズムにも関心を持ち、当時勤務していた会社で問題提起もしたほどです。
消費者問題に関する懸賞論文で入賞し、その授賞式で、「そろそろ消費者などというのを辞めて生活者と言おう」と話したときには、まるで自分が「生活者」という言葉を発見したような気分になっていました。
その後、調べてみたら、すでに「生活者」という言葉はありましたが、その頃は自分で新しい概念を発見したような気分になっていたのです。
「消費者」は、言うまでもなく、「金銭市場主義経済」の重要な要素であり、その論理に組み込まれてしまっています。
時評編で書いたことがありますが、消費者意識から解放されなき限り、経済も社会も変わらないでしょう。
また「コーラ」が悪いのであれば、現在出回っているものすべてもまたその「悪さ」からは無縁ではありません。
世界に存在するものはすべて、大きなつながりの中で存在しているのですから。
各論最適解は全体を壊していくことを、消費者問題に取り組んでいる人たちには気付いてほしいものです。
節子の実家に最初に挨拶に行ったとき、節子の両親はお酒ではなくコーラも用意しておいてくれました。
節子が話していたからですが、コーラを飲んでいることを知って、そんな健康に悪いものを飲んでいて大丈夫かと心配していたそうです。
それでもコーラを用意しておいてくれたわけですが、今となっては懐かしい話です。
ちなみに、コーラが用意されていたのは最初だけでした。
ちなみに、私の食生活は、心身が欲するものを飲食するというスタイルです。
コーラを飲むといっても、最近は年に数回です。
健康に悪いとか歯が溶けるとかいう理由で、自らの食生活を変える気は全くありませんし、逆に友人が健康にいいからといって持ってきてくれる有機野菜などはありがたく食べさせてもらっています。
もちろん賞味期限などはまったく意に介しません。
食べていいかどうかくらいは、まだわかりますので。
しかしなぜか中国産のうなぎだけは食べられません。
それがなぜかはわかりませんが。
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