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2019/04/01

■湯島サロン:人生も仕事も「もっと面白く♪」報告

自遊人&面白まじめ求道者の渕野康一さんのサロンは、さまざまな立場の方が参加してくださり、湯島のサロンが目指している一つのスタイルを実現してくれました。
話題提供者の渕野さんは、持参したCD(小田和正)をバックに流しながら、そして演習も含ませながら、「面白まじめ道」言論をたっぷりと話してくれました。

始まると早速に、課題が与えられました。
実際の名前ではなく、自らが他者から呼んでほしいというセカンドネームを3つ以上考え、その中から、ひとつをみんなに発表するようにというのです。
何でもないようですが、これが意外と難しい。
と同時に、これを通して、自分の頭がいかに「かたい」かを思い知らされました。
それですっかり渕野ペースに乗せられてしまいました。

次に出された課題が、「面白リーダー」チェックリストでの自己診断です。
このチェックリストは、渕野さんが実際に企業のリーダーを対象にした調査結果を踏まえて創りあげたものです。
リーダーとありますが、面白人生をおくるためのチェックリストにもなっています。

そのように最初から参加者を巻き込む形で始まったサロンは、渕野さんのこれまでの「面白まじめ」人生の話に入り、そこからまた「面白演習」を行いながら、渕野さんが積み上げてきた実践的な「面白工学」や「面白まじめ学習法」の話になりました。
話の内容は、渕野さんのブログに紹介されていますので、ご覧ください。
サロンでも紹介されましたが、渕野さんのブログには、「面白まじめ学習法」が全18回にわたり連載されています。

最後に、より良い人間関係を築くための「“ストローク”のすすめ」が配布されました。
相手をディスカウントするのではなくストロークを与えていく。
面白人生をおくるためのチェックポイントが整理されていて、これを実践すれば「面白まじめ」人生が実現し、家庭も組織も社会も豊かになるというわけです。

そのペーパーには、交流分析を提唱した精神科医エリック・バーンの言葉が書かれていました。
「人は何のために生きるのか、それはストロークを得るため」。
ストロークとはいろんな意味がありますが、交流分析の分野では「存在を認めること」といったニュアンスで使われます。
簡単にいえば、人の心に元気を与える「心の栄養」のことです。

渕野流「ストローク」は6つのポイントがありますが、要約すれば、「ありがとう」ということ、それも10回言うことだと、実に面白くないダジャレで終わりました。
しかし、この締めにこそ、渕野面白まじめ道の真髄があるのかもしれません。

演習課題は例えば、こんなものでした。
「バックに流れている音楽を聴いて、思いつくことを1分間で10個以上書き出せ」
「『面白い』という言葉で思い出すことを1分間で10個以上書き出せ」
そうした問いかけをしたうえで、みんなに発表させるのです。
これもそう簡単ではありません。日頃の生き方がたぶん反映されているのでしょう。
正解があるわけではなく、さまざまな意見があるだけですが、他の人の発表を聞いていて気づくことは少なくありません。

演習だけではなく、「面白い」(どうして面が白くておもしろい?)の語源や意味、面白さの7要素などの「講義」もありました。
渕野版面白さの7要素を参考に、参加者それぞれが感じている「面白さの3要素」も発言しあいました。
その選び方が人さまざまだったのも面白かったです。

そんなわけでちょっとした面白ゼミ気分を体験させてもらいました。
渕野さんの大学での講義の雰囲気が目に浮かびました。

面白さの効用の話もありましたが、実は渕野さんは肺がんを患い、いまは根治しているとはいえ、湯島のサロンに来るのも急坂は無理なのです。
今日も最初湯島に着いた時にはしんどそうでしたが、話しているうちに元気が高まってきたように思います。
渕野さん自身が、「面白まじめ道」の効用のエビデンスなのです。

渕野さんは多趣味であり、生活もまた多彩です。
渕野さんは、そうした多様な世界を生きることで、毎日、エキサイティングなシーンに出会っているのでしょう。
そして、面白さを自分だけで楽しむというよりも、周りを楽しくさせるという生き方を実践しています。
また単に「面白」だけではなく「まじめ」をくっつけているところもポイントです。

渕野面白まじめ講義は、今回は原論編でしたが、また機会を見て、応用編をやってもらうのもいいかなと思いました。
昨今は「面白さ」も「まじめさ」もちょっとおかしくなってきていますから。

Omosiro1903301

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