■節子への挽歌4176:うなぎをごちそうするよ
節子
今日はうれしい電話もありました。
昨日とは大違いの1日でした。
良い日もあれば悪い日もあるものです。
がん治療中の友人からです。
主治医が変わり、今日の午前中がその最初の診察と治療の日だったのです。
午前中に終わるはずなのに、一向に電話がありません。
ちょっと嫌な気もしていたのですが、1時半近くなってから電話がかかってきました。
やっといま終わったという電話です。
とても元気な明るい声でした。
順調に良い方向に向かっているそうです。
そして、お礼にまたうなぎをご馳走しに行くよと言われました。
私はお酒も飲みませんし、豪華な食事にもほとんど興味がありません。
私を接待するのは難しいのです。
それで、以前、私がうなぎは高くて最近は食べられないと言ったことから、彼はいつも私にうなぎをご馳走してくれるのです。
私も、実はそううなぎが食べたいわけではありません。
そもそも食事は質素にしたいというのが、私の信条です。
前の挽歌記事で、デコポンを毎日食べていると書きましたが、普段は近くの安い八百屋さんの「激安ミカン」とか「激安いちご」がわが家の定番なのです。
魚も普段はサンマとかアジやホッケなのです。
しかし、うなぎをご馳走するといわれたら、うれしく「ご馳走」されるのが、私の信条でもあります。
しかも彼は足がちょっと具合が悪いので、湯島まで来るのは大変なのです。
それに「がん患者」でもあるわけです。
普通は、私が彼のところに行ってうなぎをご馳走するのが普通でしょう。
しかし、わざわざ湯島に来てもらうのが私流儀なのです。
困ったものです。
前にも書きましたが、「ご馳走する」のと「ご馳走される」とで、どちらが幸せでしょうか。
いうまでもなく前者でしょう。
幸せは他者にゆずって、私は素直にご馳走になるわけです。
そんなわけで来週またうなぎを食べることになりました。
他者に役立つのもそれなりに大変なのです。
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