■節子への挽歌4270:78歳の誕生日
節子
朝起きてフェイスブックを開いたら、節子も知っている田中さんから、誕生日おめでとうと書き込まれていました。
それで今日が誕生日だと気づきました。
そういえば、2日前に、孫親子がケーキとプレゼントを持ってきてくれ、孫が小さな声で「ハッピーバースデイ」と言ってくれました。
それをすっかり忘れていました。
フェイスブックにはそれからいろんな人がコメントやメッセージを送ってくれますが、まあこうした騒ぎは私の趣味ではありません。
なかには既成の動画やカードを送ってきてくれますが、こういうのは私の趣旨にも反します。
しかし、昨年とは違い、素直に感謝することにしました。
実は今日も朝、畑に行こうと思っていたのですが、どうも調子がよくありません。
ところが、どうも目の調子がおかしい。
時々起こる症状ですが、ゆらゆらと視野が揺れるのです。
血圧かもしれないと測ってみましたが、下が異常に高い。
30分ほどで元に戻りましたが、畑はやめて、目はあまり使わない方がいいのでしょうが、早朝から映画を観てしまいました。
「ミケランジェロ・プロジェクト」です。
ドイツ・ナチから美術品を取り戻す実話に基づく映画です。
「人の命よりも大切なものがあるか」という問いかけに、「ある」と答えるジョージ・クルーニーの言葉で、いつも考えさせられる映画です。
最後のシーンは、その活動で命をなくした人の父親と子供が、彼が守った聖母子像を見ているシーンなのですが、いつも涙がこみ上げてきます。
人の命よりも大切なものはあるのです。
この映画は、それを思い出させてくれます。
それはともかく、相変わらずフェイスブックの書き込みは続いています。
いろんな人が健康に気を付けてとか、頑張ってとか言ってくれますが、言うまでもなく、私は健康にも気をつけずに、頑張りもせずに、いつものようにお天道様のご意向に沿って、素直に生きるだけなのです。
ただ、今日は改めて、人の命より大切なものはなんだろうかを考える1日にしようと思います。
騒がしい誕生日は好きではないのです。
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