■節子への挽歌4273:人の命よりも大切なものがあるか?
節子
昨日、映画「ミケランジェロ・プロジェクト」のことを書きましたが、そこで映画の中で出てくる「人の命よりも大切なものがあるか」という問いについて書きました。
その部分だけをフェイスブックに書いたのですが、折戸さんからコメントの書き込みがありました。
「人の命よりも大切なものがあるか」という問いには答えられませんが、私の命より大切なものがある!とは断言出来ます!
まさに折戸さんらしい、誠実なコメントです。
折戸さんが、自分の命よりも大切だと考えているものも心当たります。
「はい、私も同感です」とすぐに書かせてもらいました。
折戸さんの気持ちが痛いほど伝わってきました。
ところで、映画の中でのセリフはこうです。
「命より尊い美術品はない、と私は言ったが、それは間違っていた。美術品は歴史であり、歴史は命の蓄積だ」。
美術品奪還プロジェクトのリーダーを演じるジョージ・クルーニーが、2人の仲間を失った後、残された仲間たちに語った言葉です。
この文脈では、むしろ折戸さんが言うように、「自分の命より大切なもの」という書くべきでした。
他者の命は、私には評価できないことを忘れていました。
折戸さんは伴侶に先立たれています。
折戸さんにはお伝えしていませんが、今日1日、折戸さんと「悲嘆を共にする」ような気分で過ごしました。
そして、自分の命よりも大切なものと出合えた人生に感謝しました。
たぶん折戸さんもそう思っているでしょうから。
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