■節子への挽歌4309:年寄りの冷や水
節子
今日はいささか無謀なことをしてしまいました。
まあ、私にとっては決して無謀ではなく、むしろ意図したことなのですが。
暑い日でした。
その一番暑い盛りを狙って、昼食後、畑に行きました。
暑さで、自然と額から汗がしたたり落ちる、そんな畑作業でした。
これが実にいいのです。
娘はなんで一番暑いときに出かけるのかと言いますが(節子がいたらきっと同じようにそういうでしょう)、お天道様の小作人を自認する私としては、お天道様が一番真上にあるときにこそ、頑張らないといけないという気がするのです。
その時に、昼寝などする生き方は、私の生き方ではないのです。
困ったものですが。
2時間ほどの作業でへとへとになりました。
鍬で土を耕すのも、7~8回、鍬を土に打ち込むと、もう立っていられないほど疲れます。
なにしろ土が硬いのです。
それから土の上に座り込むようにして、根扱ぎ用のカマで竹の根っこを切っていきます。
地下10センチ以上にまでカマで掘りながら切っていくのですが、これがまた実に力が必要で大変なのです。
前にも書いたように、畑作業と言うよりも開墾作業です。
そこに苗や種を植えていくわけですが、いくら植えてもあまり報われません。
先週、買ってきて植えたスイカとメロンの苗は、すべてダメでした。
土壌が粘土質のためもありますが、開墾作業や水やりに精出したりしているうちに、どうも私がせっかく育ちだした苗の茎を折ってしまったのかもしれません。
あるいは先日の強い風にやられたのか、あるいは何かの虫に食われてしまったの、いずれにしろ、茎の根っこがやられてしまい枯れそうな感じです。
収穫がゼロと言うわけではなく、今日も、立派な長茄子が2本、取れました。
トマトもなっていますが、まだ色づいてはいません。
花は葵が次々と咲いていますが、種を蒔いた花はなかなか芽が出てきません。
長々と書きましたが、まあ充実した2時間を過ごして、ふらふらになって帰宅しました。
いつもそうですが、自宅に着くときには、娘が「過呼吸」になるよというほど、呼吸が荒いのです。
もちろん話などできません。
水を一杯飲んで倒れこむわけです。
これはいつものことなのですが、今日はちょっと度を越していました。
夕方から動けないほどの疲労感に襲われました。
節子がいなくなってから、どこかで自分を危険におとしれたいという意識が私の中にはいつもあります。
平安ではなく不安の世界を志向している自分に、時々、気づくのです。
困ったものです。
今日は入浴する元気もなく、もう寝ようと思います。
年寄りの冷や水も、考え物です。
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