■節子への挽歌4330:トリプルトラブル
節子
トリプルトラブルでいささか滅入りすぎています。
その一つの現場に居合わせた人が、こんな状況なのにどうして笑顔でいられるのですかと不思議がっていましたが、こんな状況だからこそ、笑顔でいなければやっていられないのです。
湯島である人と会っていたら、突然ドアが開いて、若者が入ってきました。
顔に見覚えがありますが、あまり自信はありません。
「もしかして〇〇さん?」と訊くと、そうですと言い、止める間もなく入ってきて、ソファーにどっと倒れこみました。
来客中の方は驚いたことでしょう。
私自身、その後、出かけなければいけなかったので、来客の相談のほうを早目に切り上げて、彼に対応することにしました。
彼のことは節子は知りません。
節子がいなくなってから知り合った若者です。
当時は、私もかなり気を病んでいましたから、呼び込んだのかもしれません。
実は彼から昨年、メーリングリストへの不審な投稿やフェイスブックでの私への書き込みがあり、ちょっと精神的に病んでいることは察知していました。
彼との付き合いはさほどあるわけではなく、たぶん3~4回、湯島のサロンで会ったくらいです。
その頃は大学教授との関係に問題があって、悩んでいましたが、その後、就職し海外で働きだしたところでは知っていました。
そして昨年、まったく心当たりのない攻撃的なメールなどが入ったのです。
こういう経験はこれまでも何回かあります。
そしてその後の顛末もいろいろと体験しているので、あまり軽軽に対応できません。
私の余裕があればまだしも、最近は1件でも応対に苦慮する状況になっています。
しかし、突然やってくるとは驚きで、対応する余裕もありません。
訊けば、今年初め、帰国し精神病院に入院、しかし病院を抜け出し、各地を放浪し、今日は名古屋から新幹線で来たのだというのです。
私を思い出してくれたのは光栄ですが、要は誰も彼の話をきちんと聞いていなかったのでしょうか。
正直に言えば、私もあまりきちんと聞いたとは言えません。
そんなに大変な状況だとは思っていなかったからです。
それにしても名古屋から東京に戻って最初に訪問したのが湯島とは。
湯島の場所も覚えていなくてどうも周辺を捜していたようです。
さてどうすべきか。
見る限り元気そうで、異常はありません。
私はいま、同じような問題をもう2件ほど抱えているので、対応できる自信がありません。
それでまずは母親のところに行って、相談するように勧めました。
彼の母親とも私は会ったことがあります。
彼が湯島のサロンで話すことになり、その時に母親と一緒に来たのです。
優しそうな穏やかな人ですが、彼女も心配していることでしょう。
いろいろと話して、結論的には母親のところに行くことになりました。
むかしはこういうことも少なくなく、心身共にボロボロになったこともあります。
その時は、しかし、節子が支えになっていました。
いまはもうその支えもなく、私自身がすぐ倒れそうになっています。
やはり生き方を変えるべきかもしれません。
最近は血圧も高いままで、安らぐ時がありません。
今日はさすがに降圧剤を飲もうかと迷ったほどです。
頭も痛くめまいまでします。
困ったものです。
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