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2019/09/03

■最近、韓国がますます好きになってきています

テレビや雑誌での、反韓感情を煽る動きには、日本もここまで来ているのかと驚きます。やはり「歴史認識」の欠如が、その原因の一つでしょうか。
あるいは日本の社会状況の反映なのでしょうか。

私自身は、最近の韓国報道に触れていて、韓国の良さをますます感じています。
たとえば、今回のチョ・グク事件で、人事聴聞会という制度があることを知りました。
日本にはあるのでしょうか。

政府の重要な立場に就任する人は、国民の前で自らをさらけ出して評価を得るわけです。
日本の政府は、とりわけ森政権のころから密室で人事が決められるようになったように思いますが、司法関係や報道関係の人事はまったく見えないところで行われています。
人事聴聞会での評価がどうであれ大統領は任命できることをとやかく言う人もいますが、大切なのは国民の見えるところで評価されることだろうと思います。

徴用工判決事件で明らかになったのは、司法と行政との距離です。
いろいろな評価はあるでしょうが、政府による国家間合意に縛られずに、司法が独自の判断を下したのは、「統治行為」下にある日本の司法に比べれば主体性を持っているように思います。

若者や市民の行動も高く評価します。
加えて報道の姿勢にも、日本とは全く違うものを感じます。
民主主義をもしよしとするならば、日本に比べて韓国はかなり健全なように思います。
何よりも「実体」がある。

いま世間を覆っている韓国評価には私は大きな違和感を持っています。
それを生み出しているのは、たぶんテレビでしょう。
それにしても、同じような日本の事件や現象は棚上げして、韓国のことになるとこれ見よがしに罵ったりバカにしたりするマスコミには驚くばかりです。
そのエネルギーの半分でも日本の政治の闇に目を向けてほしいです。
韓国に目を向けさせて、国内での問題には目を向けさせない。
そんな気さえします。

時々書いていますが、「働き方」改革は、価値ある仕事へと働く内容を変えることでなければいけません。
時間などが本質なのではありません。
人は生きている以上、何らかの働きをしているからです。

香港の若者たちも敬服しますが、韓国の若者たちにも敬意を持ちます。
彼らの動きを見ていると、30年後のアジアに期待できるように思います。

 

 

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