■大切なのは感動することではなく、生き方を変えること
国連の温暖化対策サミットで、16歳のグレタさんが、空っぽの言葉で語り合っているあなた方を信じないとスピーチをしたことが、世界中で話題になっています。
私もテレビで見て、ネットでスピーチを読みました。
以前からグレタさんの発言には共感していましたが、実際にグレタさんの表情を見て、これまでとは全く違ったものを感じました。
そう感じた人は少なくないようで、フェイスブックでもグレタさんがたくさん取り上げられています。
しかし、この光景はこれまでも何回も見てきたような気がします。
にもかかわらず何も変わっていない。
どこかに問題がある、と私はつい思ってしまうのです。
グレタさんは、感動を与えたくてスピーチしたわけではないでしょう。
彼女は自らの生きる世界を変えたいと思っている。
感動してもらっても彼女はよろこばない。
彼女が望んでいるのは、空っぽの言葉だけで生きている私たちが、生き方を変えることでしょう。
「空っぽの言葉」で生きている人たちやジャーナリストが、グレタさんの言葉までも「空っぽの言葉」にしてしまうことは避けたいです。
これまで繰り返し私たちがそうしてきたように。
彼女が呼びかけているのは、「誰か」にではなく「私」になのです。
そうであれば、彼女のスピーチに「感動」するのではなく、「反省」し、生き方を変えるべきでしょう。
彼女が信じていないのは、トランプさんや安倍さんだけではなく、空っぽの言葉で語り合っている私たちなのです。
同情するよりも金をくれという言葉がはやったことがありますが、グレタさんもまた、感動するよりも生き方を変えてくれと言っている。
彼女の鋭い呼びかけは自分に向けられている、ということに気づかない人たちがいくら感動しても世界は変わらない。
ましてや、感動を他者に伝えても何も生まれない。
感動をする前に、私たちは、自らの生き方を顧みることが大切です。
まずは自らでしっかりと受け止めなければならない、と私は思います。
そして、できることから始めようと思います。
できることは山のようにありますから。
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