■節子への挽歌4394:昔の仲間との会食
節子
東レでの最後の仕事、と言うか、その仕事で私の人生を変えることになるCIプロジェクトを始めた最初のメンバーの渕野さんと坂上さんと3人で食事をしました。
渕野さんの呼びかけです。
渕野さんとはよく会っていますが、坂上さんと会うのは本当に久しぶりです。
2人もわが家にも来たことがありますので、節子も知っています。
東レのCIプロジェクトは、私がボスに提案して、取り組ませてもらったプロジェクトです。
ボスから車内からメンバーを選んでいいというので、最初に選んだのが渕野さんです。
当時、社長提案が行われていて、それを読んだうえで、彼に声をかけました。
それまで彼とは面識がありませんでした。
会社を辞めてもいいくらいの気持ちで取り組みたいが、それでもいいかと伝えて参加してもらいました。
このプロジェクトは、私だけではなく、彼の人生も変えたかもしれません。
プロジェクト立ち上げに際して、2人で、東レの全工場をまわりましたが、その体験はかなり強烈でした。
坂上さんは、事務スタッフが必要だと言って採用してもらいました。
まだ在学中からアルバイトで来てもらいましたが、大活躍してもらいました。
その後、メンバーは増えましたが、立ち上げ時期の2人には特別の親近感があります。
渕野さんは大病を患ったこともあって、現世でできるだけ会っておこうという意識が強く、湯島によく来るのも、私を気遣ってのことなのです。
たしかに、この歳になるといつ突然に旅立つかもしれません。
しかし、私の場合は、死ぬ日の1週間前に友人たちには連絡する予定なので、そんな心配はないと伝えました。
それに、来世もあるから、現世にこだわることはないとも言いました。
そこから、もうすでに私は彼岸に行っているのかもしれないというような話になり、その直後に写真を撮ってもらったら、何やら私だけが天上から降りてきたような神々しい写真になってしまいました。
やはり私は、もう彼岸に行っているのかもしれません。
実に困ったものです。
しかし、あの坂上さんがもう50代の半ば過ぎ。
時の流れを感じます。
しかし、2人も本性は全く変わっていない。
久しぶりなのに、それを感じない2時間半でした。
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