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2019/10/14

■第2回リンカーンクラブ研究会の報告

大型台風のため1日予定を遅らせて2回目のリンカーンクラブ研究会を開催しました。
台風直後で交通も不便でしたが10人が集まりました。
テーマは「目指すべき日本の国家像」。

Lc1910

最初に、参加者それぞれから「こんな国にしたい」という話をしてもらい、それも踏まえて、武田さんが考える理想の国家像が語られました。
これは次回から始まる政策や制度の各論のベースになるものです。
さまざまな次元で「こんな国にしたい」というキーワードが出たように思います。
なかには、いろいろと考えると、果たして「国家」は必要なのかと疑問になるという意見もありましたが、その人も現在の国家に関する根本的な問いかけをしているのであって、人が集まってお互いに人間の尊厳を尊重できるような「法の支配」を否定しているわけではないようです。

みんなが自己実現を目指せるように、自由と「自由」と「平等」をどうつないでいくか。
アメとムチの組み合わせが大切。
道徳がなくなったのではないか。もう一度、道徳を取り戻そう(道徳国家)。
国家が決める押しつけ的な国家像はない方がいい。
若者と女性が政治を行う側にきちんと場所を保証される政治体制にしたい。
「平和国家」「民主国家」そして「クリーン国家」が理想。
「住む人の表情が明るく輝いていて世界に向けて、開かれていること」が大切。
「みんなが話し合ってみんなで決めていく国家」。
などいろんな思いが発せられました。

それを受けての武田さんの国家像は実に簡単なものでした。
国民全員が政治の決定に意思表示できる国家です。
これが武田さんのいう「究極的民主主義国家」です。

そして今回は国民投票制度ではなく、国民みんな(たぶん年齢制限はあると思いますが)が選挙に行きたくなる仕組みを作り、選挙に行くことによって、政治への関心を高め、政治に参加する国家をつくろうという提案がありました。
たとえば、選挙で投票に行くと一人1万円もらえるという制度です。

これだけ聞くとむかしの日本の村落政治を思い出してしまいますが、それをうまく活かしていこうというのです。
私のような経済的な貧困層は1万円もらえれば投票に行きますが、お金持ちは1万円ではいかないでしょう。
そのことだけでもこの提案にはいろんな示唆があります。
ちなみに、参加者からは投票を義務化するという提案も最初にありましたが、目指すところは同じようですが、たぶんまったくちがう結果を生むでしょう。

話し合いで感じたのは、みんな「誰かに強制されることなく主体的に生きること」を望んでいるように思いました。
大きな方向はみんな同じように感じました。

国家像の話し合いの後、台風直後だったこともあり、今回の台風で感じたことも最後に少し話しあいました。
私は、15号台風の時の対応や今回の台風への備えを報道で見ていて、そこに国家の本質と今の政治の方向性を感じました。
こうした身近な災害を体験すると、国家の大切さや必要性への認識と同時に、国家の問題点が垣間見えてきます。
そしてそれこそが、国民の政治への関心を高める契機になると思っています。

政治は私たちの日々の生活の安全と安心に深くつながっているのです。

これに関しては、長くなるので報告はやめますが、フェイスブックやブログで少し私見を書きました。
http://cws-osamu.cocolog-nifty.com/cws_private/2019/10/post-8b0b98.html
お時間があればお読みください。

もし関心を持ってくださる人が3人以上いたら、緊急サロンを開催してもいいかなと思っています。
ご希望の方は私にご連絡ください。

 

 

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