■10月茶色の朝サロン報告
茶色の朝シリーズのサロンを、参加者は多かろうと少なかろうと毎月、定期的(当面は曜日は不定)に開催することにしましたが、今月は前回に引き続き、「最近、ちょっと気になることから政治を考える」をテーマに、自由に話し合うスタイルにしました。
男性8人女性2人の参加者でした。
男性が多くなるとどうしても話は抽象論や制度論に向かいがちです。
男性の考える政治と女性の考える政治とはどうもかなり違いがあるようです。
最初に参加者それぞれから最近気になることを出してもらいました。
食の話やメディアの話、原発の話もあれば、今年はキンモクセイの気配がないという話、香港や韓国の若者のような動きが日本ではなぜ起きないのか、さらには名古屋の表現の不自由展の話、憲法の話から消費増税、働き方改革、ゆでガエルや教育問題、などさまざまですが、みんなどこかでつながっているような気がします。
しかし、どうもみんなあまり切実感はないような気もしました。
いまの時代はみんな「食える」からという人もいました。
しかし「食えない人」も増えてきているような気もしますが。
批判や愚痴だけではなく、どうしたらこの状況を変えられるかという方向での議論も時々でましたが、なかなか名案は出てきませんでした。
こういう話し合いの場があるのはいいという意見もありましたが、ここに集まる人と集まらない人とは別の世界に生きているというような指摘もありましたし、最近は「当事者でないのにそんなことを言うな」という形での発言の押さえつけが増えていると聞くという人もいました。
要は社会の分断が広がっているということでしょうか。
そうした流れに抗して、異質な人をどう巻き込んでいくか、あるいは異質な場にどう入っていくかが大切なのかもしれません。
茶色の朝に関して言えば、もう真っ黒かもしれないという声もありましたが、まだこうした話し合いの場が許されているのですから希望はあります。
でも押しなべて、参加者の多くが社会は茶色一色の方向に向かっていると感じているように思います。
ではどうしたらいいか。
この茶色の朝サロン(BMSサロンと呼ぶことにします)は、急がずにゆっくりと、無駄な集まりだと指摘されようが、参加者がゼロになるまで継続することにします。
もちろんゼロを目指すのではなく、参加者が多すぎて中止にすることを目指しますが。
報告は次回からはもっと簡単にします。
写真も、参加者はマスクをしていないので、画素を粗くしてみました。
11月は、昼間働いている人が参加しやすいように、平日の夜(11月7日午後6時半~8時半)に開催する予定です。
また近づいたら改めてご案内します。
また誰かこんなテーマで開きたいという人がいたら、その人を中心にサロンしてもらうことも大歓迎です。
その気になったらご連絡ください。
基本的には私も参加します。
茶色の朝がくるか私がダウンするまで、BMSサロンは継続を目指します。
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