■CWSサロン「核時代に懸ける人類生存の橋」報告
11月のフランシスコ・ローマ法王の来日に寄せて、本間照光さんが毎日新聞に寄稿した「核時代に懸ける人類生存の橋」を巡ってのサロンには10人を超す人が集まりました。
案内にも引用しましたが、その寄稿で本間さんはこう書いています。
「全世界の国民が、等しく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有する」(日本国憲法)。これは戦争の放棄、戦力および交戦権の否認」(同9条)へと続く。法王が見ているのも同じ方向だ。これを国の内外に共有してこそ、核時代に人類生存の橋が懸けられる。
参加者からいろんな意見が出されました。
38年前のヨハネ・パウロ2世法王の来日の時には、広島平和記念公園で法王は「戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です。この広島の地、この平和記念公園ほど強烈に、この真理を、われわれに訴えている」という平和アピールを世界に呼びかけました。
当時の日本人の関心の強さと働きかけが、その平和アピールの背景にあります。
ところが今回はどうでしょうか。
本間さんに危機感と嘆きはそこにあります。
そういう危機感を残念ながら、私も含めてサロン参加者はあまり持っていませんでした。
そして、この「好機」を活かそうという思いも、あまり強くなかったような気がします。
本間さんは、そういう状況を嘆いているのです。
せっかくサロンを企画しながら、私自身、しっかりと考えていなかったことを大いに反省させられるサロンでした。
今回は、私には報告する資格はありません。
どこかで私も逃げてしまっていたような気がしています。
そこで大いに反省して、本間さんのメッセージを多くの人に知ってもらうために、自分でできることに取り組もうと思います。
できるかどうかは確実ではありませんが、また報告させてもらいます。
本間さんの寄稿文を、改めて読み直してもらうことをお願いして、今回の報告に代えさせてもらいます。
ぜひ添付の本間メッセージを読んでいただき、それぞれでできることを考えてもらえればうれしいです。
ちなみに、サロンではさまざまな論点が議論になりました。
そこから新たなシリーズのサロンも生まれるかもしれません。
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