■節子への挽歌4467:元気が一瞬にして打ち砕かれました
節子
心の安定は一瞬にして失われるものです。
夕方、パソコンを開いたら、なかなか連絡がとれなくなっていた若い友人からのメールが届いていました。
それを読んで愕然としました。
用件に関する返事に続けて、最後にこう書いてあったのです。
あと、私の病気ですが、ガンが、あちこちに転移しています。
(中略)
最低限度の治療は行いますが、完治しない場合は、緩和ケアに移行するつもりです。
彼が入院したことは知っていました。
しかし、それは別の理由だと考えていました。
まさか癌とは。そしてあちこちに転移とは。
それまでの少し明るい気分は完全に吹っ飛んでしまいました。
彼は実に誠実に生きてきた若者です。
この半年、なんとか彼の心を開こうと思って、それなりに頑張ってきましたが、夏ころから少し関係がおかしくなり、最近会えずにいました。
それは彼の精神的な状況のせいだろうと思っていました。
関係性が戻ったら、彼が構想していたことをできるような状況づくりは、それなりにしてきましたが、それも無駄になってしまうかもしれません。
まあそんなことはどうでもいいのですが、あまりにもむごい運命としか言いようがありません。
彼はみんなのためにこれまで自らを犠牲にしてまで生きてきたことを知っているだけに、哀しいというかやり場のない怒りを感じます。
彼が心を開ける友人になれていなかったことを心から悔みます。
どうしたらいいか、頭がまとまりません。
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