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2019/11/30

■節子への挽歌4470:「ブレずに貫いて78年」

節子

今日は久しぶりに背広を着て、もちろん靴も履いて(最近はいつもサンダルです)、講義をしてきました。
生活哲学学会の主催するプログラムで、4回の連続講義を引き受けてしまったのです。
テーマは「シビックアントレプレナーのすすめ」です。

まあそれはともかく、そこで25歳の若者に会いました。
講義は対話型も入れ込みながら行ったのですが、彼の発言にとても関心を持ちました。
講義を終わって帰宅したら、彼からメールが入っていました。
いささか気恥ずかしいのですが、一部を紹介させてもらいます。

佐藤様のような方の生き方、考え方を25歳のうちに触れられたこと、本当に自分は恵まれているなと感じた時間でした。
まだまだ経験の足りない私なので大変おこがましいですが、お話しいただいた内容に共感する部分が多く、自分の生き方は間違ってないんだなと、再確認出来ました。
と同時に、誰もが楽に流れて忘れてしまいがちな、本当に人として大切なことを誤魔化さず、ブレずに貫いて78年生きてこられたすごさに感服する限りです。

改めて、「言葉にできないすごさ」を考えるきっかけになったと思います。
私も佐藤様のように謙虚でおごらず、時には厳しく、それでいて包み込むような優しさもある器の大きい男になれるよう日々精進致します。
それでいて私だからこそできること、私が存在している意味も常に考えながら、これからの長い人生を生きていきたいと思っております。

若さ特有の過剰反応があると思いますが、私への評価はともかく、「自分の生き方は間違ってないんだなと、再確認出来ました」というところを読んで、今日の講義は報われたと思いました。
私の話の本意はいつもほとんどが伝わらないことはこれまで何回も体験しています。
しかし、時にこんなこともあるのです。

もっとも、「ブレずに貫いて78年生きてこられた」という点は、残念ながら事実ではありません。
たしかに子どものころから本質的には変わっていないと思いますが、実際にはブレまくっていた気もします。
私がようやく落ち着いたのは、たぶん節子を見送って数年してからでしょう。
節子という、私にとってはかけがえのない伴侶から、生前も死後も、気づかされた結果です。

にもかかわらず、いまもなお、ブレまくっているのかもしれません。
彼を裏切らないように、生きなければいけません。

届いたメールを節子にも読ませたくなりました。
最近、こういうこと、つまり節子に聴いてほしいことがよく起こります。

聴いてもらえる人がいることの幸せは、いなくなってから気づくものです。
もしそういう人がいたら、ぜひ大切にしてください。

 

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