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2019/12/21

■節子への挽歌4492:「チェルノブイリ」

節子

米英で制作したテレビドラマ「チェルノブイリ」を3日かけて観ました。
5時間のドラマです。
3
人の友人から薦められていましたが、何故か先日の小学校時代の女子会に巻き込まれた時に、なぜかこのドラマをDVDにして持参してくれた人がいました。
湯島のサロンに来たことがある人でもなく、卒業後、ずっと会ったこともなく、今年になって久しぶりにあった人です。
なぜDVDにしてまで持ってきてくれたのか、あまり気のりはしなかったのですが、もらった以上は観ないわけにはいきません。
それで、3日かけて観終わりました。

ネットでの説明によれば、「チェルノブイリ原子力発電所で起こった、未曾有の原発事故の発生に冷戦下の旧ソビエト政府が事態の深刻さを隠ぺいしようとする中、被害の拡大を抑えようと必死に戦った英雄たちがいた。あの時現場で何が起きていたのか?!ソビエト政府に調査を委任された科学者、現場の対応を任されたシチェルビナ副議長、事故の謎解明に奔走した核物理学者の活躍を中心に当時を再現した実録ドラマ」と紹介されています。

暗い映像が多く、最初はあまり気のりしなかったのですが、3回目からは引き込まれるように観てしまいました。
ドラマとはいえ、実に真実味があるのです。

真実味というのは、過去に起こったチェルノブイリ原発事故の真実味という意味ではありません。
いまここでの真実味、つまり今ここで起こっても不思議ではないという意味での真実味、さらに言えば、私自身の人生に繋がっているという真実味です。

大きくは、「隠蔽する政府」と「被害を最小限に食い止めた科学者」という2つの物語によって構成されているのですが、前者に関して言えば、過去の話ではなく、いま私が生きているここで進んでいる事実を重なってしまうのです。
https://www.star-ch.jp/drama/chernobyl/

もしかしたら、福島事故もまた同じように事態は進んでいるのではないかという思いに襲われてしまいます。
そして日本には、残念ながら、事実を解明し被害を食い止めようとしている科学者はいないのではないか、とも思ってしまうのです。
このドラマを多くの人が見たら、流れは変わるでしょう。

被害を最小限に食い止めた科学者の話も、筋書はよくある英雄譚なのですが、実話に基づいているので、感動的ですそして私自身の生き方を考えさせられるところが少なくありません。

少し残念なのは、節子と一緒に見られなかったことです。
この種の映画やドラマを、よく節子とみて、話し合ったものです。
「チェルノブイリ」は、まさにそうしたかったドラマでした。

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