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2019/12/14

■節子への挽歌4485:久しぶりの日の出

節子

今日はまた生活哲学学会に話をしに行きます。
背広で行こうかセーターにサンダルで行こうか迷いましたが、一昨日、その格好を見た友人から、ホームレスに間違えられると言われました。
そこでせっかくの決意が崩れてしまい、今日もまた背広と靴で行くことにしました。
ところが今度はその上に着るコートがありません。
真冬のコートはあるのですが、ちょっと今日は重すぎる感じです。
まったく衣服というのは面倒です。

今日は1時間間違えて起きてしまいました。
おかげでまた本が読めました。
ヤシャ・モンクの「民主主義を救え!」です。

私が思っている以上に、民主主義の時代は終わってきているのかもしれません。
その本に、異なる民族や宗教が平和裏に共存していた時代は、ハプスブルク帝国とオスマン帝国のように、強力な王政の支配を伴っていたと書かれていました。
そして現在の若者たちは、民主主義を好ましいものだと受け止めていないという調査結果も示されていました。

民主主義信仰もまた、わずかな時代のブームでしかなかったのかもしれません。
実は私も最近、そんな気分が少し高まっています。
ハプスブルク家の支配のなかに暮らすのも、意外と魅力的かもしれません。

まあ今日の講義は、シビック・アントレプレナーの薦めがテーマで、いささかのアジテートをする予定ですが、ちょっと迷いが出そうな気配です。
忘れなければいけません。

外は陽が出てきました。
久しぶりに日の出を見ました。
節子と一緒に日の出を見た記憶は今でも鮮明に残っていますので、ちょっと感傷的になってしまいます。

さてそれを振り切って。

 

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