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2019/12/03

■節子への挽歌4474:不説の法

節子

だいぶ前から読み始めてなかなか読み進めなかった本があります。
山川宗玄禅師の説法をまとめた「無門関の教え」です。
テレビの「こころの時代」の山川宗玄禅師の話を見て禅への関心を持ったことを、この挽歌に書いたら、早速、山川禅師とも知り合いの岐阜の佐々木さんが送ってきてくれたのです。
20ほどの公案を材料に、山川禅師がアメリカで行った法話をまとめた本です。
読み出しましたが、歯が立たない。

消化できないままに、寝る前に時々読んでいました。
何とか理解しようとしているうちに眠くなる。
そして、昨夜、夜中にまた目が覚めてしまい、おかげでようやく読み終えました。

最後の章は「首山竹篦」。
そもそもこのタイトルさえ、私には読めませんでしたが、「首山」は禅師の名前、「竹篦」は「しっぺい」と読んで、「たけべら」のことです。
恥ずかしながら、まだよくわからない。

しかし、そこにこんな話が書かれていました。
首山禅師が、師の風穴禅師から後継者として認められた時の話です。
ある時、風穴禅師が弟子たちに「釈迦は説いて説けないものが法であるといったけれども、おまえたち、その不説の法をここで提示してみよ」と問うたそうです。しかしだれも答えられない。その時、首山禅師は突然立ち上がって、そのまますっと禅堂の方に帰ってしまった。それを見て、風穴禅師は「首山、ついに悟ったな」と言ったそうです。

何のことか全くわからない。
それで昨夜はますます眠れなくなってしまい、今日はまた寝不足です。

しかし今日、突然にその意味がわかったのです。
ただし、説明はできません。
その後に出てくる山川禅師の話につながったのです。

その話は、とても分かりやすい話です。
山川禅師の法友のところに、毎日、愚痴などを話しにやってくるおばあさんがいた。
その僧は、いつもただ聞いているだけだったそうです。
しばらくして、そのおばあさんが亡くなった。
葬儀を終えた後、おばあさんの親戚がやってきて、おばあさんの遺言を伝えてくれたそうです。
おばあさんはすべての財産を、その僧にもらってほしいと言ったそうです。

「不説の法」がなんであるかを示唆しています。
これと首山禅師の行動とどうつながるか説明はできませんが、「不説の法」ということが体感できました。
「不説の法」とは、説く法ではなく、顕れた法なのです。

理解できなくてもわかることがある。
理解できなくても、心に伝わってくるものはある。
読書にも、「不説の法」というのがあるようです。
読むことなく机の上に置いておいただけで、伝わってくることがある。
しかし、難解だった「無門関の教え」は、いつかまた改めて読みましょう。
もう少しわかるかもしれません。

読んだ本をわかりやすく解説してくれる友人が何人かいます。
私にはとてもできません。
読んで感動した本の内容も伝えられないのです。
感動は言葉にはなりません。

言葉を使って伝えることが、最近特に不得手になってきました。
困ったものです。

 

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