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2020/01/25

■今日は昼食を節約して、この本を買ってください

その本は、「グレタのねがい」(ヴァレンティナ・キヤメリニ著 西村書店 980円)。
昨日発売されましたが、おそらく来週には大きな話題になっていくでしょう。

Gureda

私たちはいま、17歳の少女に「あなたたちが話しているのは、お金のことと経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか!」と指摘されています。
少女の名前はグレタ。
その名前と、怒りと悲しみに満ちた表情と鋭い問いかけは、多くの人の記憶にまだ新しいでしょう。

スウェーデンのグレタ・トゥンベリさんは、地球温暖化を食い止めるために「自分でできる方法」として、学校へ行かずに国会議事堂前で、ひとりで抗議ストライキを始めました。
そこからいまや、グレタのメッセージは世界中に広がってきています。
そして、昨年9月に国連でスピーチをした時に発せられたのが、上記の言葉です。

グレタさんはつい先日、スイスのダボスで行われた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でもスピーチを行いました。
グレタさんはスウェーデンのストックホルムに住んでいますが、そこからスイスのダボスには飛行機を使わずに、陸路を30時間かけて行ったそうです。
飛行機がいかに環境に負荷をかけるかを熟知しているからです。

グレタさんの母親は国際的に活躍しているオペラ歌手だそうですが(日本にも来たことがあるそうです)、グレタさんに説得されて、いまは飛行機の使用をやめ、海外での公演もやめたそうです。
生き方を変えたのです。

そのグレタさんのことを紹介する「子供向け」の本が西村書店から出版されました。
友人が送ってきてくれたので、さっそく読ませてもらいました。

「小学校高学年以上」が対象とされていますが、大人でもわかる本です。
私は、大人よりも子供たちのほうが読解力が優れていると思っていますが、この本はたぶん大学を卒業した人でも、少しでも知性が残っているならば、理解できるでしょう。
しかし、本書が向けられているのは、しっかりした知性と思考力をまだ失っていない子どもたちです。

本書の表紙には、「地球をまもり 未来に生きる 大人になるまで待つ必要なんてない」と書かれています。
子どもたちができることは、大人たちよりもたくさんあります。
でも、グレタさんの母親が示してくれているように、大人たちにもできることがある。

本書を送ってきてくれた友人は、「この本は、気候温暖化のメッセージ本ではなく、グレタさんが身をもって新しい生き方を示す、これからの新世代へのエールととらえます」と書いてきました。
たしかにそうだと思います。
そして、地球環境問題に対処するには、私たちの生き方を問い直さなければいけません。
排出ガス規制や環境権などと言っている限り、解決は見えてこないでしょう。

しかし、人間であれば、誰にでもできることがあるはずです。
では私たちに何ができるか。
まずは今日のお昼を抜いて、この本を買って読むことから始めましょう。
そして読んだら、その本を近くにいる子どもたちにあげましょう。

この本を読んだ子どもたちがきっといい方法を見つけてくれます。
そこからもしかしたら、大人にもできることが見えてくるかもしれません。

 ぜひ多くの人に読んで、生き方を変える契機にしてほしいです。

 

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