■湯島サロン「アニマル・コミュニケーション」報告
しーちゃん(タカイ シオミさん)の「アニマル・コミュニケーション」のサロンは、タイトルを間違えてしまった気がします。
案内をきちんと読んでもらえたら主旨が伝わったと思いますが、タイトルが「アニマル・コミュニケーション」では案内文も読んでもらえなかったようで、参加者は8人でした。
私自身、テーマの深さを十分に理解できていなかったことを大いに反省しました。
いつかこのサロンはもう一度企画したいです。
私の勝手な解釈ですが、今回のテーマは、人と人とのコミュニケーション不全の原因とその正し方だったような気がします。
あるいは、私たちの生き方を違った視点で考え直すということだったとも言えます。
それほど私にはさまざまな示唆が得られたサロンでした。
参加者は、動植物と話し合って生きている人が少なくありませんでしたので、その人たちの体験などの紹介もありました。
話の内容を中途半端に書いてしまうと誤解されるおそれもありますのでやめますが、私としては自らの考えや知識を相対化できて、世界がまた一段と広がった気がします。
紹介されたエピソードは、動物が主役で語られましたが、犬や猫を人間に替えてもおかしくない話ばかりでした。
むしろ動物との話なので、問題の本質が生々しく見えたような気もします。
わが家にも以前、犬や猫もいましたが、しーちゃんの話には思い当たることが多く、当時、もう少し踏み込んでおけば、きちんと会話できて、もっといい関係が構築できただろなととても残念な気がしました。
「トラウマを残したコにもたくさん会いました」としーちゃんは言っていましたが、まさにわが家に来たチャッピーがそうでした。
しーちゃんは、日常的に動植物と会話しています。
遠隔地の犬とも会話しているようですが、これもとても納得できました。
私も目の前にいる動植物には話しかけるほうですが、遠隔地の犬とは会話などできないだろうと思い込んでいたために、そこまではできませんでした。
しーちゃんは、そんな「常識」には呪縛されていないので、会話できるのでしょう。
信じなければ何事も可能にはなりません。
そのことにも気づかせてもらいました。
私たちは今では言葉や文字を使うコミュニケーションに大きく依存しがちですが、そのために失ってきたものは多いでしょう。
私は最近、ようやく孫に恵まれたのですが、言葉や文字にまだ依存していない孫との交流のことを思い出しながら、話を聞いていましたが、あまりにもつながる話が多く、驚きました。
もしかしたら、私たちはコミュニケーションということを、全く間違って捉えているのではないかとも思いました。
最近は感情面での交流を回避する“ネオサピエンス”が増えているという話がありますが、その話と重ねて考えるとこれからの生き方を問い直すヒントがあるかもしれません。
犬はベートーヴェンの交響曲第七番が好きだとか、犬と猫の違いとか、生活空間と性格の関係とか、犬の意思表示の話とか、面白い話もたくさんありました。
犬が家族の一員意識を持つ話とか、飼い主の病気を犬が背負いこんでいくという話も出ました。
動物に視聴してもらうテレビ番組づくりの話も出ましたが、これについては犬や猫からアンケートをとったらどうかという話も出ました。
この作品ができたら連絡をもらうことになっていますので、楽しみにしてください。
結局、肝心の犬や猫とのコミュニケーションのことが何も書いていないじゃないかと叱られそうな報告になってしまいましたが、そうした話はしーちゃんのホームページをご覧ください。
https://shi-dobe-ginza-sea.jimdo.com
いずれにしろ、私にはきちんと報告する力がないので、しーちゃんに今回話してくれたことを読みやすい新書にして出版してほしいとお願いしました。
しーちゃんの本が出たら、ご案内させてもらいます。
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